2013年8月28日水曜日

私、ピノと申します

先日24時間テレビという番組を見ていたら、ニッポンとニホン はどちらが正しい
表記か、という話がありました。

どちらも間違いではないらしいですが、どうも日本語の発音の変化が関係している
ようです。
前から気になっていたので調べてみました。

戦国時代に来日したポルトガル人宣教師達が当時の日本語の発音を記録していました。
日葡辞書によると、その当時すでに「ニッポン」「ニホン」「ジッポン」の3つの
読み方がありました。

中世の日本語では、現代の「ハ」行が「ファ」行で発音されていたそうです。
つまり私、日野は「ふぃの」であります。

さらに昔には「パ」行の発音だったという説もあります。
つまり、「ピノ」→「フィノ」→「ヒノ」と変化したということです。

日葡辞書では当時の地名の中で、飛騨の国のことを「Finda」と、肥前を「Figen」、
平戸を「Firando」、人のことを「Fito」、平家を「Feike」と記しているそうです。

本当か?という気もしますが、室町時代の後奈良天皇が編纂したという「ナゾナゾ集」には、
「母には二度会ひたれど父には一度も会はず」
というナゾナソがあり、その答えは「くちびる」でありました。

母は「ファファ」と発音するときに唇が2回くっつくが、「チチ」は一度もくっつか
ないという意味だそうで。

話を戻しますと古い昔、日本は「ニッポン」と言われていて、それが変化して
「ニフォン」→「ニホン」が生じたのかもしれません。
同じ日本人なのに発音がこんなに違ったのだと思うと、なんだか変な気分です。