2013年3月21日木曜日

ホーチミンの喧騒

先週、ベトナムのホーチミンを訪問しました。街中にバイクがあふれて、常にクラクションの音が聞こえる街でした。そのせいか、とても元気があるように思えたのですが、実際この国では、7割近くの人々が「明日は絶対に金持ちになれる」と信じて働いているのだそうです。丁度日本の昭和30年代のような感じなのでしょうか? 

 今回の訪問では、多くの日本人経営者の方とお会いしました。だれもが共通して口にされたのは、やはり「強み」を生かすこと。私どもが、お客様に海外進出の支援をさせていただく際のキーワードもやはり「強み」です。ただ、日本にすでに基盤を持って海外に進出しようとする場合と、起業家が単身ベトナムに乗り込んで事業を始める場合の「強み」は少し違うものだということも感じました。

 何人もの社長は、日本に住んでいた時の職業とベトナムで現在やっている事業は全く関係がありませんでした。IT企業勤務だった方が飲食店をはじめたり、日本でエンジニアだった方が、ベトナムで広告代理店を立ち上げたりしています。

 彼らの「強み」はもちろん若さもありますが、やはり異文化を恐れずに飛び込んでいく勇気にあるのかもしれません。ある社長が自身の起業を振り返ったこんなひと言が印象に残りました。
「目隠しをして全力疾走したとき、自分では100メートル走ったつもりでも、日本だったら50メートルしか走れていなかった、でもベトナムでは300メートル走れていたように感じました。」


(今村 正典)