2012年5月2日水曜日

6.5 環境(その4) 原則・・・環境リスクマネジメント 汚染者負担

 環境リスクマネジメント

 組織が行う決定や活動が、周辺の環境を維持し続けることが可能かどうか、といった点や事故等が発生した場合に、環境にどのような影響を与えるかといった点などについて、評価した上で環境に対するリスクを回避したり軽減したりするための手段を講じることが必要です。

 評価については、総合的に評価をするデューデリジェンスの手法を用いることも有効です。これには、コミュニティーに対して日常から組織の活動が環境に与える影響などについて啓発活動を行ったり、万一環境事故が発生した場合の危機管理体制などについても考慮し、対応手順の策定を行うことも含まれています。


汚染者負担

 組織は、自らの活動の結果環境の汚染が発生してしまった場合には、汚染の範囲を特定し、環境に対して影響のある範囲の特定を行うことが必要です。その上で、汚染を食い止め原状回復の措置をとらなければなりません。

 これらにかかる費用については、原則として汚染者が負担することとなります。従って、組織は環境事故が発生した場合に自らが負担することになる費用について充分検討しておくとともに、万一の場合であっても環境を汚染することにならないよう、充分な調査と対策を講じておくことが重要です。