2012年12月31日月曜日

年末のごあいさつ

2012年もあとわずか、当社も28日で仕事納めとなります。

 この一年間も数多くのことに取り組んできました。当社のサービスの中心となる法
務コンシェルジュも、多くのお客様にご支持をいただいてサービスを大きく展開させ
ることができました。

 また、当社の持つ強力なネットワークを生かし、新たな事業としてこの秋より事業
展開を図っております、「海外市場開拓支援サービス」につきましても、当社まだまだ
駆け出しにも関わらず、既にいくつかのお客様にサービスを提供させていただくこと
ができました。

 当社は、12月29日から1月6日まで年末年始の休暇をいただきます。
 次回のメールマガジンは、1月9日に発行予定です。

 今年最後のメールマガジンとなりました。今年一年を無事に乗り切ることができま
したのも、皆様のご支援の賜物であると思っております。
 誠にありがとうございました。

 来年も、引続きよろしくお願い申し上げます。
 では。皆様、よいお年をお迎えください。


(代表取締役 今村正典)

夢を見る人(のぞみ総研メルマガ2012.6.27コラムより)

 毎日歩いて事務所に通っているので、あまり通勤時間の電車に乗ることはなくなりました。
打合せの都合などで時折、ラッシュ時間帯の電車に乗るとサラリーマンの頃は毎日よくこん
な電車で通勤できたものだと思います。

 先日も、朝からの打合せのために早朝の電車を利用しました。乗り換えのためにある駅で
降りたのですが、ふと、ホームを移動する人が皆下を向いて黙々と歩いていることに気がつ
きました。朝だというのに、活気がなくてなんだか「屠場に引かれる牛」みたいに見えない
こともありません。

 以前、中国を訪問した際にも、やはり通勤時間帯の地下鉄を利用したのですが、中国の人
たちは朝からなんだか元気です。前を向いてしっかりと歩いていたという印象があります。
この違いは、きっと成長している国の特徴である「頑張ることが直接明日につながる、夢見
たことが少し先の現実になる」という明るい雰囲気がそうさせているのかもしれません。
 日本では、夢を語ることがあまりなくなりました。学生の間でも、「夢よりも、いまの
現実」に向き合うことを求められます。

 しかし、今の日本ほど「夢を語ること」が必要な国もあまりないように思えます。夢は時
として10年後の現実です。昭和30年代を懐かしむ声をよく聞きますが、きっと今の新興
国のように多くの人が10年先を夢見ていたのではないでしょうか。

 夢を見る人になりましょう。


(今村 正典)

2012年12月26日水曜日

人類滅亡?

 先週の21日で、紀元前3113年にはじまったといわれる古代マヤの暦が終わり、
それとともに世界が終わるという噂が世界中に広がりました。いま、こうしてコラム
を書いているので、もちろんそんなことは無かったのですが、なぜか中米から遠く離
れた中国では、大きな騒ぎとなっていました。

 中国では終末に備えてロウソクを購入する人が殺到したり、終末論に影響された男
が、児童23人に切りつけるという事件が起ったりしています。中国政府は、人類滅
亡などと噂を流したのはキリスト教系の宗教集団「全能神」であるとして全土で10
00人近くの人が拘束されました。

 中国政府ではかなり早くからこの21日を警戒していたようです。年間で10万件
もの暴動が発生するこの国では、ちょっとしたことが大きな反政府運動につながりか
ねないからです。

 中国の国防費が急激に増加しているのは周知の事実で、2012年の国防費は67
00億元(約8兆7000億円)もの金額となります。しかし、それを上回る701
8億元(約9兆1000億円)が公共安全費、つまり治安維持のために使われている
のです。

 中国国内での所得格差が大きく広がっている中で、社会がより不安定化している現
実を垣間見ることができます。習近平氏を中心とする新しい政権が、この社会不安を
取り除いて経済発展を続けることができるのか、日本経済にも大きな影響を与えそう
です。

(今村 正典)

年末年始のシキタリって?

「一年があっという間だ」という話を持ち出す季節が今年も来ました。
いろいろなシキタリに追い回される日々が当分続くのかと思うと、ちょっと憂鬱
でもあります。
いやいや、めでたい新年を迎えるにあたって憂鬱とは何事か! と考えるのも
シキタリであります。

そもそもシキタリとはなんでしょう?
漢字で書くと、こうらしい。 → 「仕来り」

意味:古来からそのようにしてきたこと。ならわし。慣例。

昔からそうして来たようにすることが「仕来り」だとしたら、今年もクリスマスを
祝い、ケーキを食べ、プレゼントあげて、大掃除して紅白を見て、除夜の鐘を聞い
てからソバ食べて、神社にお参りしてからおみくじ引いて、お屠蘇を飲んで、お年
玉あげて・・・・

なーんか面倒くさいんですよね、この歳(42歳)にもなりますと。
子どものときはワクワクしたものです。
こんな歌がありました。

  もういくつ寝るとお正月
  お正月には凧あげて
  こまをまわしてあそびましょう
  早くこいこいお正月

  もういくつ寝るとお正月
  お正月にはまりついて
  おいばねついて遊びましょう
  早くこいこいお正月

  作詞 東くめ
  作曲 滝廉太郎

せめて子ども達にはワクワクしてもらいたいものです。
昔のシキタリとはかなり違いますけれど。


(日野 孝次朗)

2012年12月24日月曜日

ニッポンのサンタさん

屁理屈をこねているようではありますけども、すでにケーキを買ってプレゼントを
渡した後で言うのもなんですけれども、クリスマスってなんで必要なんでしょうね。
・・・ということを毎年この時期になると考えてしまう私であります。

クリスマスは救世主の生誕を祝う宗教的儀式かと思われます。
キリスト教徒ではない日本人は「メリークリスマス」って言いながら、キリストの
生誕を本気で喜んだりしません(よね)。
むしろ重要なのはサンタクロースです。

クリスマスをサンタクロースの誕生日だと思っている人がいるという話は本当でし
ょうか。
サンタクロースは西暦4世紀頃、現在のトルコあたりにいたニコラウスという司教
だったそうです。
奇蹟やらいろいろ立派な行いがあったので、主にカトリックや正教会系の宗派で聖人
として崇められて来たようです。

聖人のことを「セント」とか「セイント」とか言います。
「セント=ルイス」「セント=ローレンス」など、「セント」が使われる地名はよく
あります。
アニメの「聖闘士星矢」は「せいんとせいや」と読みますね。
「セイント=ニコラウス」の発音がなまって「サンタ=クロース」になったという
わけです。

聖人をあがめたり、樹木に飾りをつけたりして祝うのは、キリスト教とは本来関係
が薄いと言う見方もあるようで、ヨーロッパが多神教だった時代の名残りかもしれ
ません。
古代世界においては一神教より多神教の方が圧倒的に多数派だったのです。

そう言えばサンタクロースのイメージは日本で祭られている七福神の「えびす」と
似ています。
太っていて、いつもニコニコしていて、幸運を運んで来てくれそうなおじさん。

「えびす」は毘沙門天や不動明王を由来とする外来の神であると考えられています。
日本人は古くから外来の神々をたくさん取り入れてあがめてきました。
未来の日本ではサンタクロースが「さんた神社」で祭られているかもしれません。


(日野 孝次朗)

2012年12月19日水曜日

宇宙人は実在する?

ロシア前大統領のメドベージェフ首相が、国家機密であるはずの宇宙人の情報を漏
らしたということで、話題となっています。

時事通信のニュース
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2012121800058

 この話「オチ」もあって、実はジョークなのですが、ロシア元大統領の発言とあっ
て、実は本当なのではないかという話もネット上には広がっています。政治家たるも
の、子どもでもわかるようなウソを本当だと思わせることも重要な能力です。

 では、宇宙人は本当にいるのでしょうか?

 地球外生命が「どこかに」存在する可能性は、ほぼ100%であると言われていま
す。ただし、その生命体が恒星間を飛行して地球にまでやってくる可能性は、ほぼ
0%であるといいます。

 なぜかというと、地球が宇宙の中でも目立たない辺境の星であることと、もう一つ
は相互の文明が出会う前にどちらかの文明が崩壊してしまう可能性が高いからだと言
われています。宇宙にとっては数千万年、数億年という時間は一瞬です。

 人類が文明を持ってからまだ数千年ですが、既に地球の環境を大きく変えつつあり
ます。隕石などの外部的な要因で、人類が滅亡することもあるかもしれませんが、ど
うも人類自身が勝手に滅亡への道を歩んでいる可能性もかなり高そうです。

 いつか地球外の文明と人類が出会うときのためにも、持続可能な社会をつくってい
くことは大切です。


(今村 正典)

2012年12月12日水曜日

火砕流に立ち向かう武人のドラマ

先日、群馬県渋川市の遺跡で、古墳時代の鎧を身につけた男性の人骨が発見された
というニュースがありました。
榛名山の北東9キロの地点。
榛名山が噴火した際の火砕流に飲み込まれた状態で、榛名山の方向へ、ひざを折って
うつぶせで倒れていたそうです。

一般的に古墳時代の遺物の多くは古墳、つまりお墓の副葬品として出土する場合が
多いですが、今回は非常に珍しいケースです。
出土した小札甲(こざねよろい)というのは、たくさんの細長い鉄板を革ひもでつな
ぎあわせた鎧で、かない身分の高い人が着用していたと想像されます。
つまり、以前に歴史チャンネルでも触れた「毛」の国の有力者です。

榛名山は西暦500年前後に二回の大噴火を起こしています。
大量の火砕流と軽石が榛名山東方へ噴出し、利根川を越えて10キロも離れた群馬県
中央部に甚大な被害を与えました。
イタリアのポンペイのように、村全体が噴火によって埋もれてしまった地域がたく
さんあったようです。

鎧を着た武人は火砕流を正面から受け止める状態で亡くなったようです。
はるか彼方から襲い掛かってくる火砕流に対して、重厚な鎧を身につけていたその
人は何をしていたのか。

付近では幼児の頭骨と鉄の鏃が発見されたそうです。
山の怒りを静めるため、よろいを着て祈りの儀式を行っていたとか、幼児を抱いて
避難する途中だったとか、いろいろな推測がされています。
広大で豊かな毛の国の大地が埋もれてゆく光景を見ながら、この人は何を思った
でしょう。


(日野 孝次朗)

丸の内

先日、海外進出を支援する専門家グループの会合があって、東京の丸の内まで出か
けました。東京駅はリニューアル工事も終わって、すっかり昔の姿を取り戻したよう
です。駅舎にカメラを向けている人も多かったです。

 私が行ったところは、東京駅から徒歩数分のところにある「明治生命館」という古
いビルです。このビルも、昭和9年に建てられたもので、歴史を感じさせます。戦後
の一時期には、GHQの空軍司令部も置かれていました。地下には、当時の売店跡に
書かれた「コカコーラ」のロゴも残っています。

 丸の内周辺は、開発がかなり進んで高層ビルが次々に建設されていますが、歴史の
ある多くのビルで古い外観を生かしつつその上に新たなビルが建設されています。

 普段は仕事で駅と目的地をいったりきたりしているばかりの丸の内ですが、時には
ゆっくり散歩してみるのもいいかもしれません。


(今村 正典)

2012年12月8日土曜日

マカオの歩き方(のぞみ総研メルマガ2012.6.20コラムより)

6月14日から17日までマカオに視察研修に行ってきました。
印象は正にカジノの街。至る所にカジノがあり、24時間営業していました。
正味滞在日数は二日です。第一日目の研修の課題が「5箇所のカジノでマネージャー
以上の方と名刺交換し、その写真を撮ってくる」というものでした。当然日本語は通
じません。1グループ5人で行動しました。運良く英語が話せるメンバーのおかげで
7店舗中5店舗が承諾してくれ、9時に出発して17時に終了できました。タイムリ
ミット22時ギリギリまでかかったグループもありました。私もカジノに飛び込み、
スタッフに声をかけ、英語のできるメンバーにフォローしてもらいながら交渉しました。
この研修での経験は私に大きな力を与えてくれました。それは「度胸」です。
躊躇していたら事は進みません。とにかく行動することの大切さを理解できました。
課題終了後、乾杯でのどに流し込んだ青島ビールの美味さは格別でした。

二日目は五箇所の観光地を巡りそのレポート作成+日本経済新聞を手に入れるという
ミッション。キリスト教の教会の多さに驚きました。威風堂々とした聖ポール天主堂跡に
驚愕し、戦渦の歴史に巻き込まれた象徴であるモンテの砦などを見学し、カジノしかない
街という偏見が取り払われました。
日本経済新聞取得については五つ星ホテルに出向き、フロントでお話ししたところ最初は
宿泊客だけといわれていたのですが、先日身につけた「度胸」でみんなで交渉。最後は快く
渡してくれました。感謝感謝です。

単なる観光旅行ではなく、課題があることによってより一層その国を知ることができ
たこの視察研修、とても充実しました。

最終日はカジノの街にとけ込み、バカラを初めてやってみました。ちょっぴり勝って気分
良く帰国することができました(笑)


(小峰 望)

2012年12月6日木曜日

「普通」は難しい(のぞみ総研メルマガ2012.6.6)

格安の航空運賃で最近話題になることが多いスカイマーク。
コスト削減のために業務の簡素化の努力に励んでいるとのことですが、座席
シートのポケットに置かれた「サービスコンセプト」が「普通」じゃないと
いうことでニュースに取り上げられていました。

私が勝手に要約してみますと、

(1)乗務員は荷物収納の手伝いをしない。
(2)乗務員に丁寧な言葉遣いを義務付けていない。
(3)乗務員のメイク、髪型等は自由。
(4)乗務員の服装はポロシャツとウインドブレーカー以外自由。
(5)乗務員の私語に関する苦情は受け付けない。
(6)幼児の鳴き声に関する苦情も受け付けない。
(7)客室乗務員の指示に従っていただく。
(8)機内での苦情は一切受け付けないので、お客様相談センターか
 消費生活センターに不満を言ってください。

なるほど「普通」にはありえない、痛快なサービスコンセプトです。
安いものにはワケがあり、これが当社の格安の理由なのだと宣言しているよう
でもあります。
昨日のニュースでは、「消費生活センターに苦情対応をさせるのは許せん。」
ということで、関係各所から抗議を受けているようです。
あとは消費者がどう判断するかと言うことで、こういった手法も、これはこれ
でアリだと思います。

「我が社は安くて安全で快適ですよ。」と言われると、何となく良いイメージ
がわいて来るかもしれませんが、そんなことは実際ありえないはずです。
「我が社はサービスは悪いですが安いですよ。」ならば、つじつまが合います
が、やはり「普通」じゃありません。
果たして、何事も「普通」が大好きな日本社会で、今後受け入れられるのかど
うか。

ある結婚相談所のアンケートでは、理想の結婚相手は?と質問すると、多くの
人が「普通の人」と答えるそうです。
では、結婚相手として「普通」を求められる全ての項目で「普通」に該当でき
る人はどれほどいるのか。
実際にはほとんどいないのだそうです。

「普通」の人になるのはそれだけ難しいと言うことですが、では「どこが普通
じゃないのか」を認識することもまた容易ではありません。それでも「自分は
普通」と思い込んでいるのが「普通」の人のようです。
私は普通なのでしょうか。。。

(日野 孝次朗)

2012年12月5日水曜日

相模大野駅の昔の駅名をご存知ですか?

弊社事務所がある小田急線相模大野駅が作られたのは昭和13年(1938年)
のこと。駅名は「通信学校駅」でした。
通信学校といっても通信制高校のことではなく、陸軍通信科の将兵を養成する
学校です。

当時、座間市と相模原市はその全域が軍都として開発されていました。
現在相模原駅北口にある米軍補給廠は陸軍の兵器工場であり、座間キャンプは
陸軍士官学校であり、国立相模原病院は野戦病院であり、JR横浜線は軍需物資
の輸送のために作られました。
国道16号線の淵野辺付近は軍用機が離発着できる幅員で作られました。
相模湖ダムは軍都の電力需要をまかなう為に軍事目的で建設されました。
中央区にある「星が丘」は陸軍将校の住宅地として開発されたので、陸軍の徽
章である「星」の字が町名にあてられました。

昭和13年、陸軍士官学校を昭和天皇が訪れることとなった際、横浜線原町田駅
から相武台へ至る直線道路が建設されました。
この道は現在でも「行幸道路」と呼ばれ、幹線道路として重要です。
その当時、現在の相武台前駅の名称は「士官学校前駅」でした。

そもそも相武台という地名は昭和天皇が命名しました。
「相」という字には相模の国という意味のほかに「分析する・判断する」という
意味もあります。(例えば「相場」「手相」などのような)
つまり、「武を練る場所」という意味が相武台という地名に込められています。

因縁めいた話ですが、この地は古くから「武を練る」場所でした。
鎌倉幕府は武士による政権でしたが、これをささえたのは相模の国の豪族達で、
まさにここで武を練っていました。たとえば源頼朝を挙兵時から幕府創設後まで
支えた佐々木氏の所領が現在の座間付近にあったという話があります。

古くは8世紀末、蝦夷討伐へ向かう軍団の根拠地ともなっていました。
座間は古くは「夷参(いさま)」と呼ばれていたらしく、その地名に宛てられた
字は「蝦夷に向かう」という意味にとれます。

ここに駅館が置かれ、相模川の渡河を終えた兵士達が勝坂の湧き水でのどをいや
したかも。
古代の座間は、京から下総方面へ向かう東海道から群馬方面(東山道)へ分岐
する場所でした。
つまり、東国の兵を集め、武を練るのにちょうどよい位置にありました。

そもそも「相模」という国名は古くは「相武(さがむ)」と表記されていました。
そう言えば神奈川県は基地だらけですが、歴史的には昔から「武」に関係する
土地柄です。
今も昔も「相武の国」が軍都であったというのは単なる偶然なのでしょうか。


(日野 孝次朗)

潤水都市さがみはらフェスタ

11月24日から25日、在日米陸軍相模総合補給廠で「潤水都市さがみはらフェスタ」
が開催されました。

私が所属している相模原商工会議所青年部も積極的にお手伝いをさせて頂いて
おります。たくさんの楽しいイベントが開催されました。主なものとしては
「さがみはらぁ麺グランプリ」「スペースインベーダーダンスコンテスト」
「コスプレ・アニソン歌合戦」「松本零士さんトークショー」「ゆるキャラ
大集合」「宇宙人をさがせスタンプラリー」等々。

私は趣味でタップダンスをしており、青年部の仲間にお願いして会場入口付近で
ウエルカムダンスという役割で24日午後、ダンスメンバーと一緒に2ステージ
踊らせて頂きました。

朝は雨が降っていたのですが、日中は良いお天気になり、たくさんの方々が
会場に足を運んでくれたおかげで、多くの方々がステージを見てくださいました。

私は忙しくなかなか準備をお手伝いができなかったのですが、仲間と共に何かを
行っていくことにより団結力や信頼が生まれていくことの楽しさを改めて感じま
した。青年部は45歳で卒業なのであと1年しかありませんが、みんなの役に立てる
よう今後はなるべく時間を作り、参加していきたいと思います。


(小峰 望)

チャドクガは恐ろしい(のぞみ総研メルマガ2012.6.5コラムより)

周囲では、菊地直子が市内(相模原市)に潜伏してただの、金星が太陽の近くを
通過しただのと言った話題が飛び交っていますが、私の家におきましては「チャ
ドクガ」という虫が大問題となっておりました。
引越ししてみたら、庭木に立派なツバキが何本かありまして、いつの間にやら
チャドクガとか言う名の蛾の幼虫がついていたのです。

たかが毛虫じゃないかと思っていたのですが、ある日、大家さんのご手配で庭師
の方々がやって来まして、急ぎ殺虫剤を撒きたいとのこと。早速やっていただき
ましたが、おかげで家中が農薬臭に包まれまして、なかなか臭いが取れません。

その後、庭師さんから様々注意を受けてゾッとしました。
「とにかく触らない。毛の全体が毒だから、死骸にも触れないで、なるべく近づ
かない。もし衣服などが触れたときは、その服を捨ててください。秋までにもう
一回出てくるから、それも気をつけて。。。」

インターネットで調べてみると、「これは生物兵器じゃないか。」と思うくらい、
それはそれは恐ろしいことばかりがたくさん書いてありました。でも、ご近所に
はツバキの木がいっぱいあるんですよね。

すでにご存知かもしれませんが、皆さん、毛虫を見たら注意が必要です。
お子さんなどにも、決して近づかないよう教えてあげてください。


(日野 孝次朗)

釣山紀行 H24 その15


銀山湖は、釣り作家「開高 健」が愛し、

そして一時貧山湖と呼ばれていたものを彼が

「奥只見の魚を守る会」を立ち上げ、

今に至ったのです。
















開高 健の言葉 「河は眠らない」と言う碑が、

本流の石抱小屋の前に立っています。

 因みにこの碑がそうです。

 これは湖山荘にあったもの。






 他に開高さんは、

「 悠々として急げ。

 釣りの話をする時は、両手を縛っておけ。」


なんて言う言葉も残しています。

この銀山湖は、今は亡き開高さんの

縁の地でもあります。

それでは皆様、次の機会までご機嫌よう。


(釣山紀行 おわり)

2012年11月30日金曜日

排出者の責任(のぞみ総研メルマガ2012.5.30より)

 利根川水系の浄水場の水道水から、国の基準を超えるホルムアルデヒドが
検出され、多くの地域で断水するなどの被害を出した事件については、上流
域にある産業廃棄物処理業者が、原因となった化学物質であるヘキサメチレ
ンテトラミンが入った廃液を流したことが原因で、この物質と浄水場で加え
られる塩素が反応してホルムアルデヒドができてしまったということがわか
ってきました。

 廃液を流した産業廃棄物処理業者は、ヘキサメチレンテトラミンなどの
物質が入っていることを知らされずに排出事業者からの処理を請け負った
ものであるとの認識をしているようです。排出事業者となるメーカーは、
「明確な指示や表示がなくても、業界の常識として」廃液の中に含まれて
いる窒素の量などからヘキサメチレンテトラミンに対応した処理をするこ
との必要性がわかるはずだと主張しています。

 廃棄物処理及び清掃に関する法律(廃掃法)第3条は、「事業者は、その
事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければ
ならない」と定めていますので、今回の事件では排出事業者であるメーカー
もその責任を逃れることはできません。

 廃掃法は、度重なる改正の中で排出事業者の責任がその都度大きなものと
されてきました。委託先か起こした不祥事でも、排出事業者が実名で公表さ
れたりすれば企業にとってとても重要なレピュテーション(評判のこと)を
大きく毀損することにもなりかねないのです。

(今村 正典)

はるばる来たぜ 函館(のぞみ総研メルマガ2012.5.30コラムより)





今日は出張で、13年ぶりに函館に来ています。

北海道の南西に突き出た渡島半島(おしまはんとう)は、
本土に噛みつこうと口を開けているような形です。
そこに一本飛び出た奥歯のような亀田半島が函館の
地勢の特色を形成しています。

この小さな半島が、荒海から船を守る天然の良港の役割を
果たし、函館らしさを育てて来ました。
その函館には、いろいろな顔があるようです。



本土と北海道との連絡拠点として発展し、古くは本土と
蝦夷地との交易拠点として、江戸期には松前奉行がおかれて、
北前船を介する物流拠点として繁栄しました。




幕末には開港場として西洋文化を吸収する窓口となり、
榎本武揚率いる幕軍に占拠されてから函館戦争が終わる
まで、蝦夷共和国の首都とされました。




20世紀になると、北海道の防衛と津軽海峡監視の目的で
函館山に津軽要塞がおかれ、重要な軍事拠点としての役割
を担い、函館山は終戦の年まで入山禁止となっていました。




北洋漁業と水産業の一大拠点でもあり、風光明美な観光
名所としても高い人気があり、北島三郎さんなど芸能関係者
と縁のある街としても知られています。



バブル崩壊後は産業の衰退が著しいようで、私が以前訪れ
た頃よりも元気が無くなっているような印象ですが、これほど
たくさんの特色を併せ持った街も、ちょっと珍しいと思います。



町全体に歴史の風雪をしのばせる気品が感じられます。
風はおだやかで、そよぐ風もすがすがしく、静かで心落ち
着く街です。
考えれば考えるほど、奥深いところだなあと思うのでした。

(日野 孝次朗)





2012年11月28日水曜日

冬はいつから

先日、冷たい土砂降りにあって寒い思いをしました。
それ以来、ズボンの中にはステテコをはいています。
いや、最近は「インナー」などと言うのですね。
英語にすると、なんだか許された気分になります。

冬は12月、1月、2月までの期間と考えるのが一般的です。
あと数日で冬になってしまうのですね。
ところで、「2012年冬」と表記した場合は、いつからいつまでを意味する
のでしょうか。

一般的には1月と2月を含む年で表記するようです。
ということは、「2012年冬」というのは2011年12月から2012年2月までと
いうことで、とっくに過ぎてしまいました。
もうすぐ始まる冬は「2013年の冬」ということになります。

ちなみに、「冬日」という言葉は<一日の最低気温が0℃以下の日>
だそうで、「真冬日」は最高気温が0℃以下の日のことだそうです。

これからやってくる冬の気温はほぼ例年どおりで、最低気温はあまり低く
ならないとのことですが、積雪は多くなるかも、とニュース番組で解説
していました。


(日野 孝次朗)

釣山紀行 H24 その14


今年の銀山湖はずっとこんな晴天だった。

一週間雨なしキャンプは初めてだな。

空の色は青、浮かぶ雲は白、これこそが夏って感じしませんか。

このテントは、食事兼宴会棟なので、夜は明るく賑やかです。






 今回は釣り場面が少なくて申し訳ありません。

去年の豪雨で豊かな川が痛み、

皆様に紹介するには忍びない心境でしたので、

支障のない程度にさせて頂きました。











来年はきっと、

中荒沢川も例年のように甦っている

はずですので、来年は良い場面を紹介

出来ることをお約束致します。



(つづく)







2012年11月23日金曜日

コンプガチャとコンプライアンス(のぞみ総研メルマガ2012.5.23より)

 携帯電話などを利用したソーシャルゲームのコンプガチャの規制について、
消費者庁は景品表示法に照らして違法であるとの認識を示しました。
実際には、グリーやDeNAといった提供会社はすでにコンプガチャの廃止を
打ち出していますので、全体として大きな混乱は生じない見込みとなっています。

 しかし、今回の動きを見てみると当初はマスコミの報道にはじまって、正式な
判断が出るまでは、実は単なる行政側の示した見解なのであって、必ずしも違法
だった訳ではありません。
にもかかわらずあたかも行政による規制が行われたかのように一斉に事業の廃止
に動いたというのは、それぞれの企業が「コンプライアンスを重視」したからで
あるのは間違いありません。

 行政による「法的根拠のない事前規制」がここまで効果を生じさせてしまうと、
企業側のコンプライアンス意識を利用した行政による事前規制という手法が定着
してしまうのではないかという危惧を感じています。

 コンプライアンスが事業を萎縮させてしまうのでは、本末転倒というしかあり
ません。
企業側としても、単に行政からの圧力を受け入れてしまうのではなく、しっかり
とした法的判断の下に、コンプライアンスという言葉だけに惑わされることがな
いようにしなければならないのです。


(今村 正典)

金環日食(2012.5.23のぞみ総研メルマガコラムより)

月曜日は関東地方では137年ぶりといわれる金環日食がありました。
私自身は、1987年に沖縄であった金環日食を見ていますので約25年
ぶりということになりました。

前回の沖縄では、日食の最初から最後まで抜けるような青空の中で見る
ことができたのですが、今回は朝からけっこう厚い雲に覆われていて、この
ままでは見られないかもしれないなあと思いながら空を見上げていました。
でも、ちょうど金環となる(第二接触といいます)直前から金環の終わった
(第三接触といいます)直後までの間は雲が切れて、日食を見ることが
できました。
薄い雲の流れる空に浮かぶ金色の輪というのも、とても幻想的でした。
関東地方では、多くの地域で似たような状況だったみたいです。

 雲が厚いからといって、途中で切り上げていれば見ることはできなかった
のですから、あきらめずに信じて待ってみるというのも、意外に面白いこと
が待っているのかも知れません。


(今村 正典)

2012年11月21日水曜日

上りと下り どっちがえらい?

電車のホームでは列車の方向について「上り」と「下り」という表現がよく使わ
れます。多くの場合、「上り」は東京へ近づく場合を、「下り」は東京から遠ざ
かる場合を意味しますが、江戸時代以前は「上り」と言えば京都に近づくことを
意味していました。

「京の都に近い方がより文化的だからエライのだ。」という感覚が背景に無けれ
ば、「上下」の表現にはなりにくいのではないか思ったりします。
先週は「毛の国」のお話でした。
京の都に近い群馬県が「上毛国」、遠いほうの栃木県が「下毛国」の国と言われ
ていました。

では古代の千葉県ならどうでしょう。
上総の国と下総の国はいずれも千葉県ですが、どちらが北でどちらが南かおわか
りですか?

現代の感覚では房総半島の根元にある方が京都に近いと思ってしまいます。
それならば、千葉県の北側が上総の国になりますね。
しかし実際はその逆で、南側が上総の国、東京に近いほうが下総の国。
つまり、千葉の先っぽの方が東京よりもエライ、という感覚があったのだと想像
されます。

なぜかと言うと、古代においては海の道が幹線道路だったので、京から東国へ行
く場合、三浦半島から房総半島の富津あたりに向かい、そこから南北に分かれる
ルートが一般でした。つまり、房総半島の南部の方が京に近かったということです。
東海道という言葉は、本来この地域が海の道でつながっていたことを示唆している
わけです。

古代の千葉県は「フサの国」と呼ばれていました。
なので、「上つ総(かみつフサ)」「下つ総(しもつフサ」という国名となります。

房総半島の先っぽにあるちっぽけな「安房(あわ)」の国にも「房(フサ)」の字
が使われています。
太平洋側を船で東北地方へ向かう際に安房の国を必ず通過します。
安房の国が面積が小さいながらも一国の扱いを受けているのは、海の関所として経
済的に重要な地域だったからでしょう。
当時の感覚では、東京都周辺は人が通行しない未開のエリアだったということです。


(日野 孝次朗)

中国の労働政策と日本企業

 20日付の日経新聞の速報で、中国商務省が発表した10月単月の対中投資が
前年同月比で32.4パーセント下がったことが報道されていました。大きな原因
は、もちろん9月半ばの尖閣諸島に関する反日デモで日系企業が大きな被害を受
けたことにあります。しかし、これ自体は日本企業が中国から撤退をする大きな
引き金をひいただけで、既に少しずつ日本企業が中国からの撤退を模索する動き
が広がりつつありました。

 元々、中国に日本企業が進出していったのは「世界の工場」として安価な労働
力が求められていたからです。中国の経済成長に伴って労働者の賃金が上昇し、
中国での生産が必ずしも低価格ではなくなってきて、更に賃金アップを求める労
働者の労働争議が数多く発生するようにもなってきました。こういった流れを受
けて労働者の労働契約に関して、2007年に「中華人民共和国労働契約法」が
制定されました。

 中国の労働契約法の特徴は、「労働争議調停仲裁法」などと共に、労働者の権
利保護に重点が置かれている点にあります。中国政府は2011年から2015
年の第十二次五ヵ年計画で、労働者の権利保護を重視する政策を実施する姿勢を
示していますので、今後も労働者の権利保護に関する法規制が強化されていくと
思われます。
 こうした中国政府の労働政策は、日本から中国に進出した企業にとって、これ
までの低賃金で豊富な労働力を活用し生産拠点とするという経営戦略の大きな見
直しを迫るものとなり、いくつかの企業では中国から撤退し、賃金の安い他の
ASEAN諸国などに進出するという動きもあります。

 しかし、労働者を解雇するには退職金と似た性質を持つ「経済的補償」が法定
されており、撤退するにしても周到な準備と、専門的な知識が求められるのです。


(今村 正典)

日本風カレー

先週、スリランカ経済についての研究会に参加しました。

 スリランカといえば、知っての通り、インドの隣にある島国です。南アジア全体に
そうですが、スリランカでも料理といえば、もちろんカレー。現地に在留している日
本人が困るのも、「肉でも魚でも何でもカレー味」というところです。

 そんなスリランカで、日本のカレーはとても人気があるのだそうです。カレーの本
場だというのにわざわざ日本のカレーでもないでしょうと聞いてみると、スリランカ
ではリンゴだのハチミツだのが入っていたりこくまろだったりする日本のカレーは、
カレーではなくて「日本の料理」だと思われているとのこと。カレーと書いてあるの
でカレーなのですが、言ってみれば「curry」じゃなくて「カレー」ということ
なのですという話です。

 カレーの本場で人気の「日本風カレー」、本場で亜流のものが売れるはずがないと
いう常識にとらわれてはいけないという、ビジネスの基本を改めて確認する機会とな
りました。


(今村 正典)

2012年11月16日金曜日

微生物とのつき合い(のぞみ総研メルマガ2012.5.16コラムより)

私は子どもの頃から水槽をいじるのが大好きです。
ペットは主に魚類ですが、エビや貝、ミジンコなども気になります。

いじりだした当初は、水槽が目に見えない微生物に支配されていることに
気がつかなかったので、水が汚れてくるとあわてて「清掃」を行っていました。
水中生物を飼うコツは「そうじ」のコツでもあります。
基本は「余計なことをしない」ということです。

微生物の重要性を知らない人は、水槽の水を入替えたり、水槽を丸ごと
洗剤でゴシゴシ洗ったりしますが、これではいつまでたっても水質が安定
しません。
なぜなら、人間がキレイに殺菌したら、いつまで経っても微生物の役割が
安定しないからです。

水中にはたくさんの種類の微生物がいて、それぞれの役割があります。
水の中のゴミが増えれば、そのゴミを分解する微生物が増加し、それを
エサとする微生物も現われ、そういった活動の過程において水質が変化します。
その間、コケが生えたり、変な色やニオイが出たりもしますが、最終的には
「安定」へ向かってゆきます。

微生物が定着して安定している水は、薄い黄緑色になります。
水道水よりも幾分トロっとしたようなさざなみを立てます。
水槽を新たにつくるときは、そのようなトロっとした水をタネにして
「生きている水」を育ててゆきます。

水が生きている水槽では、エサや死骸も微生物のおかげで一晩で消えてなく
なります。
チーズ、納豆、ナレ寿司など、私が大好きな発酵食品も微生物の作用で作られます。
人間の腸内細菌も不安定になれば病気のもとです。
というわけで、今日もヨーグルトを飲みながら微生物に感謝。。。


(日野 孝次朗)

2012年11月14日水曜日

ミスマッチ

 先日、久々にお世話になった先生を訪ねて母校の大学を訪問しました。大学祭の最
中ということでとてもにぎやかな雰囲気でしたが、学生数も減少傾向ということで自
分が学生だった頃に比べると、少しおとなしくなっているようにも感じました。

 大学を訪問した理由は、学生の就職についてせっかくこれだけ多くのOBがいるの
だから、よく知っている仲間内で後輩達に向けて「就職」について話をしてほしいと
いうお話を先生から聞いて、その企画を具体的に考えるためです。

 学生の就職というと、どうしても「知っている」大企業に向きがちで、最初から中
小企業への就職という選択肢を選ぶことがないのは、どこでも同じだと思います。そ
のため、一部上場などの企業には学生のエントリーが殺到してしまいます。

 中小企業は、優秀な新卒を採用したいのですがなかなかその機会がありません。一
部では共同求人なども行っていますが、こういった取り組みはまだ多くはありません
。これは、学生が大企業ばかりに目を向けているからという面もありますが、実は中
小企業のほうも自らの存在をアピールしていないという面もあります。

 先日、ある会社の社長さんが
 「よく考えてみると自分の会社って、誰も知ってるわけないんですよね。」
 と言っていましたが、まさにその通りで、知られていなければ就職の選択肢にもな
りえません。雇用のミスマッチといいますが、企業側もやりがいのある職場としての
会社をPRしてこなかったのかもしれません。

 早くから中核の人材として働くことができるのは、もちろん中小企業です。このあ
たりの魅力を企業の側から学生たちに発信していくことで、「最初から中小企業」を
目指す学生がでてくればと思っています。


(今村 正典)

釣山紀行 H24 その13



初日のキャンプサイト。

初日は三人だけのキャンプ。

2台の車と2張りのテントは僕達のもので、

見渡す限り他人は居ない。






ここは炊事棟。

写っている人は全て僕達の関係者です。

下のサイトに張られているテントは貸しテントで、

誰も利用者が居ない。

去年の豪雨でこのサイトが甚大な被害を受け、

このテントの半分が土石流に潰されてしまったそうです。






この川は荒沢岳の雪代なので、水温は4℃、

高い時でも6℃を越えたことはない。

大人は10秒と川の中に入っていられない。


(つづく)

2012年11月9日金曜日

相模の大凧(のぞみ総研メルマガ2012.5.9コラムより)

5月4日、5日で相模川の河原にて「相模の大凧まつり」が開催されました。
昨年は震災のため行われなかったので、2年ぶりです。

天保年間(1830年頃)から継承される伝統のある行事で、8間凧(14.5m四方、
950キロ)およそ128畳の日本一の大きさで、今年は「潤風」と「絆」という
文字が描かれました。
私の所属する商工会議所青年部がこの行事に参加したのが約10年前です。
青年部も4間凧を毎年制作して揚げさせて頂いています。

凧揚げというレベルの話ではなく、危険の伴う行為なので現場は怒号が飛び
交います。
地元の方々と青年部メンバーと一緒にロープを引っ張り、猛ダッシュ!
今年は7回チャレンジしました。
今年の最長滞空時間は3回目の28分50秒。
大空に舞う大凧は圧巻です。揚がったときは観客から歓声がわき上がり、
引き手の我々も抱き合って大喜びします。

今年はタイ国営テレビ局が取材に来ており、取材人の方々も引っ張って
くれました。
仲間の1人がインタビューを受けていました。
放送が見られないのが残念ですね・・・。

毎年とても楽しんで参加している行事ですが、一点だけ問題が・・・(^^;)。
それはお祭りなので多少のお酒が入ります。
その状態でロープを引っ張って猛ダッシュするので、ヘトヘトになります。
それもまた楽しいのですが(笑)。


(小峰 望)

2012年11月7日水曜日

なぜ「合衆国」なの?

アメリカ大統領選挙のニュースを見ていて、ふと思ったのですが、アメリカという
国を「合衆国」と呼ぶのはなぜでしょう。

アメリカ政府を英語では「United States」と表記していますが、これは複数の国の
連合体という意味と思われます。
「United States」はメキシコ政府も使っていて、こちらも日本では「メキシコ合
衆国」となります。

一方で「ロシア連邦」「イギリス連邦」「ドイツ連邦共和国」などのように、複数の
政府を統合した国家体制を「連邦」と表記する通例もありますが、こちらは英語の
「federal」に対する訳としてもっぱら使われているようです。つまり、英語表記に
対応して「合衆国」と「連邦」を使い分けています。

でも、アメリカの政府の機関であるFBIのことを「連邦捜査局」と言うし、議会のこ
とを州議会と区別して「連邦議会」と表記したりしています。実態としては連邦政府
だということです。
そもそも「United States」がなぜ「合衆国」という表記なのかが気になったので、
ちょっと調べてみると、その理由ははっきりしていないようです。

民衆が合わさった体制、つまり共和制を意味しているとか。
本来は「衆」ではなく「州」だった、つまり複数の国が合体したのだとか。
由来にいろいろな説があってよくわからないのは、ペリーが来日した幕末当時から
なんとなく「合衆国」という言葉を使ってしまっていたからだと思われます。

日本にとって歴史的にも現実的にも重要な国であるのに、その呼び方はどうにも釈然
としないのですが、いまさら「アメリカ連邦」とも言いにくいでしょうから、この話
はこれで終わりにします。
誰かご存知の方がいらしたら教えてください。


(日野 孝次朗)

時間外手当が740万円?

 先週、埼玉県職員の時間外手当が740万円(年間の時間外労働時間が最
長2017時間)との見出しの記事がありました。
 税務システムの更新作業があって一部職員の負担が集中したためとのこと
でした。

 労働時間が本当のところ年間2000時間になるものでしょうか。単純に
考えると、平日1日5時間の時間外労働を行うと、月約100時間になります
ね。土曜に13時間の時間外労働をして月4日とすれば、100+52=1
52時間となりますので、ありうることとなりそうです。

 では、その労働時間の実態はどうでしょうか。休憩時間や移動時間はどう
扱うべきでしょうか。

 昼の1時間の休憩以外に休憩時間がないのでしょうか。たばこを吸ったり、
コーヒーを飲んで一休みしたり、出張などの移動時間もありましょう。

 そこで多くの会社では、休憩時間は所定の就労時間のほかに設けています。
所定の終業時刻の後、残業開始までの15分間(または30分)を休憩に、
夜の食事時間ための休憩時間を設けることもあります。深夜労働であれば深
夜の休憩時間も設けるものです。1日12時間以上も張りつめた状態であれ
ばそれこそ健康面で問題ありと考えられますね。

 これらの休憩時間や移動時間など考慮して労働時間や時間外労働時間をき
ちんとすることは実はかなりやっかいなものです。

 当のぞみ事務所では、これら休憩時間や移動時間を考慮した簡易な計算を
行う勤務表を開発中(一部試作品を提供中)です。労働時間をはじめ企業法務
(コンプライアンス)を総合的に支援していきます。これからもご期待くださ
い。


(社会保険労務士 富田 保宏)

貝殻で運命を切り開いた少年

明治維新から3年後の1871年、横浜港に降り立った17歳の少年がいました。
ロンドンの貧しいユダヤ人一家で、11人兄弟の10番目として育ったマーカス・
サミュエルは、高校卒業の記念に父親からもらった三等船室の片道切符で、
縁もゆかりも無い極東の島国へ一人でたどり着いたのでした。

ポケットにはたった5ポンド。宿代がないので湘南三浦海岸の無人小屋に住み
ついて来日後の数日を過ごしました。
フト浜辺に目をやると、見たことのない美しい貝殻が落ちています。この貝殻
に自分で細工を加えてロンドンの父親に送りました。

父親はこの貝殻をロンドンの町で売り歩きました。当時のロンドンでは
その貝が珍しかったらしく、ボタンやたばこケースなどの装飾として飛ぶよう
に売れました。父親は店を開き、少しずつ店は大きなって、少年はひと財産を
築くことができました。

そのお金で23歳のとき、横浜で「マーカス・サミュエル商会」を設立し、
石油の採掘事業に進出しました。
事業がうまくゆくと造船の専門家を招いて、世界で初めて石油運送用のタンカー
をデザインし、世界初の「タンカー王」となりました。
彼は自分のタンカーの一隻ごとに、日本の海岸で拾った貝の名前をつけました。

1894年、日清戦争が勃発すると、軍需物資の供給で日本政府に貢献しました。
また、台湾のアヘン中毒患者対策としてアヘン公社を設立しました。これらの
功績により明治天皇から勲一等旭日大綬章を授与されました。

英国に戻ると親日家の名士として厚遇を受け、ロンドン市長になりました。
1921年、男爵の爵位を授けられ貴族となりました。

しかし英国国内では、ユダヤ人が石油業界で君臨していることに反発が強まり、
会社を手放すことになりました。
彼は手放すに際して、会社が存続する限り「貝のマーク」を商標とすること、
という条件をつけました。

そのマークが、今でもガソリンスタンドでおなじみの「昭和シェル石油」の
マークです。


(日野 孝次朗)

釣山紀行 H24 その12


 弟子が帰った後(釣りの最終日)、

小さい人とあの滝下へ釣りを楽しみに行ったが、

魚影はあっても毛鉤に見向きもしない。



そうか、弟子も僕の毛鉤を使っているので、あれだけ攻められれば、岩魚も見切るよな。



最終日はここで初めての坊主でした。



 





別カメラで撮った写真を何枚か紹介します。

中荒沢川に掛かる唯一の橋。

 この橋、名前あるのかな、今まで気にしたこともなかった。

来年調べて見よう。

2012年11月2日金曜日

ご冗談でしょうファインマンさん(のぞみ総研2012.5.2コラムより)

「ご冗談でしょうファインマンさん」という変なタイトルの本ですが、
まだ学生だった頃、友人のアパートでこの本を見た覚えがありました。
その時には、特に興味をそそられることもなく、すっかり忘却の彼方に
あったのですが、先日ふと気になって文庫となったこの「ご冗談でしょう
ファインマンさん」を読んでみました。

 著者であるリチャード・P・ファインマンは、理論物理学者として量子
電磁力学の発展に貢献したとして、日本の朝永振一郎、アメリカのジュリ
アン・S・シュウィンガーとともに1965年ノーベル物理学賞を共同受賞
した人物です。

 量子電磁力学は、半導体技術に応用されるなど現代の工業技術に欠かせ
ない理論となっています・・・。といっても、理論物理という学問は、文系
の私にはさっぱりわからない分野で、学生の頃にあまり興味を感じなかった
のも、それが原因なのかもしれません。

 ですが、今になって読んでみると、ビジネス書なんかを読んでいるより
非常に面白い内容で、移動時間などを使ってあっという間に上下巻とも読
んでしまいました。
人生後半に差し掛かろうかという今ではなくて、学生の頃に読んでおけば
よかったと少し後悔しています。

 ロスアラモスで若手の科学者として原爆の研究をしている当時の話は、
日本人としてはとても複雑な気持ちになりましたが、全体としては彼がと
ても好奇心に満ちていて、本当の姿を知りたがることが好きな人物だった
ことが描かれています。

 知識を「覚える」のではなく、目の前にあるあらゆることを、自分の知識で
「考える」作業をすることが大切であることを改めて教えられました。


(今村 正典)

2012年10月31日水曜日

ハロウィン

今日は何の日でしょうか。
10月31日、ハロウィンですね。昔々、ヨーロッパの自然には様々な神々が
あり神々様を信仰している民族がいました。ケルト人です。
彼らは、一年を「昼の長い期間(春と夏)」と「昼の短い期間(秋と冬)」の
二つに分け、これから暗く寒い時期となる10月31日を年末と考え翌日からは
新年がはじまると思っていました。
その日には、死者の魂や魔性たちが地上へ降りてきて、人間に悪さをするとされ、
人々はこれらの魔性や悪霊から身を守るために、仮面を被ったり火をたいたりし
て悪霊を追い払おうとしたのです。
それが、いつの間にか子ども達がお菓子をもらって歩くお祭りとなりました。

 先週10月23日川崎駅近くの川崎市産業振興会館で開催された展示会、ビジ
ネスリゾートでは、当社もハロウィンにちなんで、「世界のキャンディクイズ」と
銘打って、ご来場いただいた皆様に、キャンディの原産国を当ててもらい、景品
をさしあげるというイベントを行いました。
川崎のご当地アイドル、川崎純情小町の皆さんも当社のブース来られ、キャン
ディクイズでは大いに盛り上がりました。
とても楽しい展示会を行うことができました。

 ケルト暦では明日から新年。
11月1日からはじまる来年がきっといい年になりますように。


(富田 保宏)

釣山紀行 H24 その11


銀山平の船着き場。


ここから小一時間の旅でダムサイトに行く事が出来る。











観光船はファンタジア号と言う豪華客船で、

ディズニーランドにもあるそうだ。


この送電線は、奥只見ダムで発電された電気を

直接埼玉県に送っているものだと船内放送

されていた。


僕達より三日遅れで、僕のテンカラ弟子が

やって来た。

この弟子は、諦めると言うことを知らない奴で、

朝4時起きして中荒沢に出掛ける。

朝間詰めの時間が終わっても帰って来ないし、やっと昼頃帰って来ても飯を喰うと又出掛けて行くと言う奴だ。

こ奴に渓流釣りの常識はない。

兎に角、攻めて、攻めて攻め続ける。

それを二日間も続けたが、キープサイズは上がらなかった。

しかし、数だけは半端じゃなくあがったようだ。

それで満足して三日目に帰って行った。

2012年10月25日木曜日

寸借詐欺(のぞみ総研メルマガ2012.4.25コラムより)

 先日、夜遅く事務所から帰る途中に、若い女性から「電車賃もないんです」
と声をかけられました。
駅まではまだ距離がかなりある暗い住宅街の中です。
かなり不審に思ったのですが、若干の小銭を貸してあげました。

 連絡先も聞いていないので、お金が返ってくことはありえませんから結局
ただの寸借詐欺だったのですが、このやりとりをしながら、ふと以前中国の
地下鉄で外国人相手に物乞いをしていたおばあさんのことを思い出していま
した。
上海の虹橋空港に向かう地下鉄なので、これから帰国する外国人にとっては
両替できない小銭をあげるのは、それほどたいしたことではありません。

 今回も、電車賃程度なのでウソをつかれていても腹もたちませんが、いい
年をした女性がこんなことをしているようでは、先日の報道にもあったよう
に日本の先進国としての地位も危ないように思えてきて、少し情けなくなり
ました。

(今村 正典)

2012年10月24日水曜日

見慣れない切手で届いたら

私、子どもの頃、記念切手を集めていました。
というか、兄が集めていた切手を無理やり譲り受け、収集を引き継がされました。

当時はブームだったんですね。
私が収集しだした頃には、記念切手の発売日に郵便局で行列ができて、皆さん
シート買いしてました。

おかげで、その時代に発売された切手は今になっても額面どおりの価値しかあり
ません。今でも大量に保有している人がいるんだから、当然と言えば当然。

仕方なく、その当時の記念切手を今頃になって箱から出して使っています。

のぞみ事務所から皆様のところへ届いた封筒に、見慣れない昔の切手があったと
したら、それは私が30年前に集めていた切手です。

あしからず。


(日野 孝次朗)

アノニマスってなに!?

ウィスルに感染されPCを遠隔操作されていた人が脅迫の容疑で誤認逮捕されて
いた事件がありました。
類似の事件が多発しているようですが、海外サーバーを経由しているため捜査の
難航が予想されるとのこと。

警察は「海外」「IT」に弱いと言うのが私の印象ですが、それは私も同じです。
いつ被害者になるかもしれませんが、どのように対応したらよいのかよくわかり
ません。

そういう人に向けてか、総務省では「国民のための情報セキュリティサイト」を
設けています。私程度のITレベルでもわかりそうな内容で情報提供してくれて
います。

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/index.htm

ところで、ネット犯罪のニュースを眺めているうちに「アノニマス」という聞き
慣れない言葉が目に付きました。
サカナくんが発見した魚の名前ではなくて、ネット規制に反発して政府機関や
企業などをサイバー攻撃する人たちのことをそのように言っているらしく、仮面
をつけて町に出ている写真も見受けられます。ひろい意味では「ネット集団」と
いうことにもなりましょうか。

ネット上での意識的又は無意識的な動向は社会的な影響力を持っています。
中東情勢もそうでしたし、今後の社会の方向性にも強く影響してゆくでしょう。
そのあたりのことも、今後注目せねばと思います。


(日野 孝次朗)

釣山紀行 H24 その10


子供達の間で「コビト図鑑」と言うものが流行っているらしい。

沢山の種類のコビトが登場する、そしてその捕獲方法も記載されている。

小さい人はクサムラオオコビトを捕獲すると言うので、必要なものを町で買い揃え、この場所にワナを仕掛けた。

最終日まで掛けておいたが、クサムラオオコビトを捕獲することは出来なかった。





僕達も子供の頃、何かを信じて一所懸命だった日があった。

現実ばかり見ないで、たまにはバカバカしいことに夢中になることも必要であることを、小さい人から教わった今回だった。


凄腕のシェフがいるので、ピザパイもダッジオーブンを使って、いとも簡単に作ってしまう。

これが非常に美味く、仲間達もお気に入りなので、今は銀山湖の常番のメニューの一つでもある。


(つづく)

2012年10月18日木曜日

CSRでもガラパゴス化する日本(のぞみ総研メルマガ2012.4.18より)

 「社会的責任」に関する国際的な規格として活用されつつある
「ISO26000」ですが、これが工業標準化法によって法的に
根拠のある日本工業規格として先月21日に「JIS Z 26000」
として制定されました。
 先日、日本規格協会が開催する規格説明会が行われたので、参加し
てきました。

 JIS化されたからといって、第三者認証を目的としない「ガイダ
ンス規格」であるという基本的なスタンスは「ISO26000」
と変わりませんので、これまで通り規格が定める中核課題について、
それぞれができる範囲で取り組んでいけばよいということになります。

 説明会の最後に、質疑応答の時間がありました。参加している大企
業の方々にとって気になるのは、「第三者認証」が今後制度として規
格の中に盛り込まれていくことになるかどうかという点のようでした
が、現在のところ日本では予定されていません。また、ISO26000
ではどうして「人権」が大きく取り上げられているのかという質問が多
くありました。

 実は、日本ではCSRの分野でも「ガラパゴス化」していて、世界の
CSRにおける大きな関心が差別や弱者、人権の危機といった「人権」
であるのに対して、日本では圧倒的に「環境」となっていて、人権に
対する関心は極めて低くなっています。

 これまでのCSRのあり方が、技術だけで対応できる「環境」とい
う側面ばかりを追いかけてきた結果のように思います。

 世界の関心と乖離が生じているものをそのまま放置すると、今後の
原料調達や、生産、販売という直接本業に結びつく部分で、大きな障
害となっていくように思えてなりません。

 ISO26000の概念を4分ほどにまとめた動画がYOU TUBEに
ありますので、ぜひ、一度ご覧になってみてください。

 http://www.youtube.com/watch?v=IJUm3JqF-Ro&feature=relmfu
「日本語」を選択すると日本語字幕がつきます。

(今村 正典)

2012年10月17日水曜日

小鳥の会話

 相模大野駅南口の木々には、夕方近くになると多数の小鳥(ムクドリ?)の
さえずりで賑やかになります。街中での数少ない住処に皆戻ってくるのでしょ
うか。「今日はどうだった?」「何かおいしい獲物があった?」「明日はどこ
に行こうか?」など小鳥同士で会話しているように私には聞こえます。

 小鳥たちは、仲間同士で集まり、会話をしながら毎日を過ごしているようです。
振り返って私たち人間も組織でお仕事をしていくとき、会話が重要ですね。会話
をしながら、今日の問題を考え、明日の方針を決めていますね。よく「ほうれん
そう」と言います。報告・連絡・相談。これが組織で仕事を進める上での基本で
すね。会社なら就業規則に「ほうれんそう」の規定を設けたりします。

 今日もさえずりが賑やかになる時間かな。私も事務所の皆さんと会話をして、
小鳥のように今日の問題を整理し明日の仕事を考えていこうかな。


(富田 保宏)

釣山紀行 H24 その9



キャンプ場の管理棟の隣に
    「かもしかの湯」
と言う天然温泉がある。

誰もキャンプしていないので僕達の貸し切りみたいな日が続いた。

夕間詰めに行った後などに入ると、夜の酒が余計美味しくなる。

小さい人はここで潜って遊んでる。







  この温泉は十数年前、ここから5キロほど尾瀬の方に向かった山中で、工事の人が見つけ、そこに大きな漬け物樽を男女2個づつ置いて、一回百円で入ることが出来るようにした。

工事の人達は勿論、登山者やキャンパーも利用し、多い時は7~8人が入っていたこともあり、結構盛況だった。









僕達は酒を飲んでしまうと行けないので、少々難があったが、6年前にこのキャンプ場が整備されると同時にここまで引き入れた。

そのお陰で、毎日快適な日を過ごすことが出来るようになった。

この岩魚は小さい人が一日目に釣ったもので、塩焼きにした。

花火が終わった時、丁度焼き上がったので、小さい人が頭を残して全部喰ってしまった。

2012年10月16日火曜日

真珠の耳飾りの少女(のぞみ総研メルマガ2012.8.29コラムより)

現在、東京都美術館でマウリッツハイス美術館オランダフランドル絵画の
至宝展が行われています。
メインはヨハネス・フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」です。

私はこの少女に出会って絵画芸術にのめり込んでいきました。フェルメール
の作品が来日するたびに必ず会いに行きます。
事務所にはフェルメール作「小路」の複製作品を飾り、また、この「真珠の
耳飾りの少女」のブックカバーを使用しているくらいの大ファンです。

いつ頃が比較的空いているかを調べ、金曜日の18:30過ぎだという情報を得て
先日会いに行ってきました。他の絵画は後回しにして真っ先に最上階の展示室
に行き、15分くらい列に並び、僅か数秒の独占しかできませんでしたが、
とんでもなく感動しました・・・。涙が出そうになりました。震えました。

思い続けて20年目にして初めて本物に出会えたのです。何度も絵画集でこの
作品を見てきました。ブックカバーも毎日のように見ています。しかし、
本物の絵が持つ力というかオーラに呆然としてしまいました・・・。

正直、この絵画展に行こうか迷っていました。どうせならいつかオランダに
渡り、マウリッツハイス美術館で会うというのを目標にしよう、そのために
もっともっと成長・成功することをモチベーションにしようかとも思って
いました。しかし、どうしても我慢できず飛んでいきました。

芸術鑑賞は必ず1人で行きます。他人に気を使わず1人で自分のペースで
鑑賞したいからです。
1人感極まっている中年男性を周囲はどう感じたのでしょうかね(笑)


(小峰 望)

2012年10月11日木曜日

ネット端末利用の法規制の行方(のぞみ総研メルマガ2012.4.11より)

「ネットカフェ 本人確認の義務 法制化求め提言」
というニュースがありました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120330-00000109-san-soci

ネット端末の利用提供規制は今後大きな話題になるかもしれません。
規制といっても、「やるな」という趣旨ではなく、「やるならこういう
ことをやりながらやってくれ」という意味での規制です。
単にネットカフェ業界だけの問題ではなく、ネット端末を不特定多数に
利用させている全ての事業者が規制を受けることになるかもしれません。

というのは、この法規制が「産業の発展」や「青少年の健全育成」を
目的としているのでなく、犯罪の抑止を目的としているので、「ほどほど」
とか「まあまあ」といった程度の効果では済まされないという点が重要です。
ネット利用者のうちのほんの一部に過ぎない犯罪者を追跡するための法規制
なのですから、規制の隙間を作ってしまうと規制の意味がなくなってしまい
ます。
悪い人たちは規制の抜け穴を見つけるのが上手なのですから。

そういう意味では、かなり徹底された法令遵守の実現が必要となる規制で
あって、「たかが本人確認」と言った程度のインパクトではないかもしれ
ません。
もし警察の捜査の過程で事業者の不手際、たとえば本人確認や設備状況に
不備があったなどの事態が発生した場合、犯罪被害と言う実害がすでに発生
している状態ですから、警察も「大目に見てあげる」と言うわけにはゆかず、
とりあえず「行政処分だ」という展開になりやすいと想像します。

つまり、この規制は生半可な規制ではないかもしれません。
というか、もし規制をかけるなら、生半可であっては市民にとって迷惑な
だけです。
徹底してやってもらわないと、まじめな事業者や利用者に負担をかけただ
けで、ネット犯罪は一向に減らないと言う最悪の事態が予想されます。

一方で、ネット端末を提供する事業者には、情報の保存だけでなく、情報の
漏洩や不正使用を防止するための環境整備も課題となります。
利用者にしてみれば、信用のおけないネットカフェに対して個人情報を提供
したくありませんせんから、信用できるネットカフェを選択するであろう
と思います。

必然的に、セキュリティ体制や従業員への指導徹底、ひいては経営方針や
企業風土も問われることになるでしょう。
コストはかかりますが、ひとつの業界が発展し、環境が整備されてゆく
過程では避けて通れない道です。
やがては質の低い事業者は淘汰されることになるのかもしれません。

(日野 考次朗)

少年兵とCSR(のぞみ総研メルマガ2012.4.11より)

 4月、日本では新入学の時期です。
街を歩いていると、真新しいランドセルやカバンを持った子どもたちを
たくさん見かけます。
この国では、ほぼ全ての子どもが必要な教育を受けることができている
ということを実感できる光景です。

 ISO26000(JIS Z 26000)では、
「労働における基本的原則及び権利」(6.3.10)の中で特に児童労働に
触れた部分があります。
日本では、ほとんどの子どもが就学し、児童労働に従事することがない
(ただし、日本でも児童労働の数は増えつつあります)ので、あまりピン
と来ないし、関係ないのでは? という質問を受けることもある部分です。

 日本から目を転じてみると、世界では、2億人以上の子どもたちが
何らかの児童労働に従事しています。
それらの労働は、過酷であったり搾取的であったりするものも多く、
地球規模の大きな課題となっているのです。

 児童労働の中でも、ILO(国際労働機関)が「最悪の形態の児童労働」
であるとされているのが、武力紛争における子どもの使用です。
アフリカやアジアの紛争地域では反政府ゲリラなどの武装勢力だけでは
なく、正規軍ですら子どもの使用が行われています。

 小型で安価、しかも軽量の武器の存在が武力紛争で子どもが使われる
大きな原因となっていますが、これらの武器の購入の費用として、コルタン
(コンデンサーなどの原料)などの鉱物資源の売却益があてられることも
多いのです。

 児童労働によって採掘された鉱物資源が、電子部品の原料として売却され、
その売却益は少年兵が使う武器の原資となります。
日本で子ども達が遊んでいるゲームに使われている部品の原料にも、あなた
の持っている携帯電話の部品の原料にも、そういった鉱物が使われている
かもしれません。

 ISO26000(JIS Z 26000)では、「ボックス4」(4.7)
という囲みの中で、「加担」について触れています。
ここには、「・・・組織は、こうした不法行為に対して沈黙していた場合、
又はこうした不法行為から利益を得た場合にも、加担したものとみなされる
かもしれない。」とあります。

 日本から遠く離れた紛争地域の問題が、社会的責任と大きく関連する
可能性があります。
ある会社さんでは、社員の皆さんが自らこういった方針を打ち出しました。

○ 紛争から利益を得ない企業を目指します。
○ 私たちは紛争に関わるあらゆる活動をビジネスの対象としません
○ 企業が紛争を予防するために、利益を社会に還元し、安心して暮らせる
  世の中を創ると同時に、倫理観・価値観を育む努力を継続的に行います。

 これも、ISO26000(JIS Z 26000)の大きな活用事例です。
ひとつひとつの小さな取り組みが、大きく社会を変える原動力となるのです。

(今村 正典)

2012年10月10日水曜日

釣山紀行 H24 その8


毎年カナディアンカヌーを持参して、銀山湖で遊んでいたが、

30キロものカヌーを一人で持ち運びが出来なくなったので、

今年はこの空気を入れるカヤックにした。

カヤックは初めてだったけれど、


カナディアンより早いし快適だった。





これが何年も使い込んだカナディアンカヌー。

ルアーも出来て使い易かったけれど、

ハイエースのキャリアに積み込むことが

難儀になったので銀山湖引退です。





 銀山湖には何件かの釣り宿がある。

その内の一件である湖山荘の入口に置かれた水槽。

中に入っているのは全て40オーバーの岩魚ばかりだ。

これ全部今年銀山湖で釣り上げたものだそうです。

トローリングで釣ったそうです。

僕達と主義が違う。

2012年10月3日水曜日

近所の墜落事故の記録

軍用機の墜落事故は沖縄でばかり起きているように思われるかもしれませんが、
今回は我が事務所の近所での墜落事故について少々。
昭和39年4月5日、嘉手納基地を離陸した米海軍戦闘機が厚木基地に向かう途中
トラブルを起こし、町田市原町田2丁目(原町田駅近く)の商店に墜落しました。

現在、ホテルエルシーや町田市立中央図書館があるあたりですが、事故当時は
駅前商店街であり、日曜日の夕方だったので買い物客で混雑していたそうです。
7棟が全焼、7棟が半壊。商店主の妻(26歳)と子(9ヶ月)、2件となりの商店の
女性、自転車にのっていた通行人男性の計4名が死亡しました。このうち3名は
倒壊した民家に押しつぶされて圧死、1名は飛行機の破片を受けて即死。さらに
32名が重軽傷を負いましたが、地面に対し60度の角度で衝突したことで犠牲者
が少なく済みました。

同じ年の9月8日、大和市上草柳へ米海軍戦闘機が墜落し、200mほど林や民家を
なぎ倒しながら滑走して鉄工所へ衝突し炎上しました。
鉄工所の従業員3名が即死、2名が入院後に死亡、一般市民5名が重軽傷を負い、
鉄工所と住居は全焼しました。

また、この43分前に県厚木市旭町の相模川河川敷に別の米空軍機が墜落し乗員
2名が死亡する事故が起きました。
昭和39年のこの近所は墜落銀座と言わんばかりの状況だったのでした。

昭和52年の横浜市での墜落事故については「のぞみの目線」で触れたとおりです。

このほか、昭和30年には横田基地を離陸した米軍戦闘機が八王子市大楽寺町
付近に墜落し乗員1名と住民5名が死亡。
同年東京都日野市で立川基地を離陸した米軍爆撃機が多摩川河川敷に墜落し
乗員2名が死亡。昭和28年にも立川基地を離陸した米軍の大型輸送機が小平市
小川(現在西武拝島線付近)に墜落し乗員129名が死亡。
昭和25年、神奈川県の蛭が岳に米軍輸送機が墜落し乗員35名が死亡・・・。

実は関東周辺だけでも、まだほかに墜落事故の記録がありますが、これでやめて
おきます。最後にひとつ。

戦時中ですが、昭和20年4月2日。
町田市本町田の町田高等女学校上空でB29爆撃機が空中爆発し、右翼部分と胴体が
菅原神社に落下しました。
乗員のうち1名が墜落により死亡し、残る8名はさらに過酷な運命をたどりました。
この乗員達の話のつづきは、いずれまた。


(日野 孝次朗)

釣山紀行 H24 その7


翌日の夕間詰め。

昨日より大物が遡上しているかも知れないとの淡い夢を抱いて、あの滝下に行く。

岩魚は出たけれど、20㌢サイズ、これはリリースした。

その後も前日と同じような小サイズしか出なかったので納竿。

今年は、岩魚の刺身を食べられるだろうか?

(今回は刺身サイズはとうとう出なかった)










釣果の良くなかった釣りの話はこれでお終い。

これからは銀山平のキャンプ場のことを話したいと思う。

これが僕等のキャンプサイト。

このサイトは三千坪くらいあるが、誰もいないので、僕達の貸し切り状態です。

以前も話したが、数年前の大雨でテントが水漏れ状態になったため、翌年から去年にかけて、テントをコールマン最強のウエザーマスターテントに変えた。

これは去年の豪雨にも耐えた。


つづく

2012年9月28日金曜日

コンプライアンスは選ぶもの(のぞみ総研メルマガ2012.3.28より)

小売業界では下請法違反のニュースがよくあります。
名の知れた大手企業がしばしば報道されますが、今回はダイソーです。
私もよくお世話になっています。

ダイソー:下請け代金の減額で勧告 公取委(3/27)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120328k0000m020048000c.html

商品の安さをウリにする企業ほど、下請け事業者への対応が酷になってしまう
傾向があるのかもしれません。
「生き残るためには仕方が無い」というセリフはよく聞きますし、多くの
事業者にとっての本音でもありましょう。
何が「仕方がない」のか。「ルール違反」のことですね。

例え話が好きな私がコンプライアンスセミナーでよく取り上げるのは、
「企業コンプライアンスは一般道でレースをやるようなものです。」
という例えです。
スピードを出したい、でも出せない。
スピードを出せない理由が何であるかによって、その企業の体質を判別
できます。

(1)警察に捕まりたくないから。
(2)ルールに違反したくないから。
(3)事故を起こしたくないから。

(1)を選ぶ会社は一見スピードが速いように見えます。
しかし、きっと迷惑な運転もするでしょうし、いつか大事故を起こす
可能性が高いでしょう。
同乗者は恐怖と疲労に耐えられなくなり、いずれその車をおりてしまいます。
注意を促す仲間もいなくなり、結局は違反切符を切られたり、免停に
至る危険性もあります。

(2)を選ぶ会社では、完璧にルールを守ろうとしますから違反切符を切ら
れる可能性は低いのですが、競争では不利になります。
ルールに気をとられてしまう分、マナーや安全性への配慮が薄れてしま
うため、トラブルや事故が発生する可能性が気になります。

(3)を選ぶ企業では、安全運転のためにルールを守ります。
安全性が確保できる場面ではスピードを出すこともあります。
安全のために必要があれば、ルールに書いていない配慮や工夫をしま
すし、安全のためにルールを柔軟に解釈します。
運悪く違反切符を切られることがあるかもしれませんが、重大な処分
や事故を起こす可能性は低いでしょう。
安全運転は法律(道路交通法)の目的であり、結果的に(1)と(2)
をおおむねクリアしているでしょう。

さて、皆さんがドライブしているとき、「アイツ危険だな。」とか
「マナーが悪いな。」
と思うドライバーに遭遇しますよね。
その迷惑なドライバーの心境にしてみれば、
「オレは今、急いでいるんだ。仕方がないんだ。」
ということでしょう。

ルール違反を好んでする人はいません。
多くの場合、ルール違反の「事情」というものがありますが、
「現実」はその事情に取り合ってくれません。
さて、皆さんの会社では、(1)~(3)のどれを選択されるでしょうか。

(日野 孝次朗)

2012年9月26日水曜日

釣山紀行 H24 その6


これは去年の写真ですが、この時も一投目で26㌢の岩魚が出た。

これは刺身で頂きました。








こうして見ると、斯くも自然の力は無限大であることを痛感せざる得ない。

人の思惑など気休めにもならないことを自然は教えてくれる。

それでも僕は自然の中で遊びたい。

それには自然を冒涜しないことと、いつでも引き返す勇気を持つことが条件だろうな。



 管理人の小父さんが、

      あの滝の上から2キロほど先に
      小さな溜まりがあって、そこに
      大物が見えた

と教えてくれたので行って見た。

まず出迎えてくれたのはヤマカガシ。

蛇は好きじゃないんだよな。


教えられた場所を見つけた。

5㍍四方の溜まりがあった、よーく見ると大きな魚影がある。

早速テンカラを用意して、小さい人が振り込んで見たら、来た。

大物なのでとても引き抜けないので、僕が岸まで降り、タモに入れる。

1尺半はある。

しかし、残念なことに虹鱒だったのでリリースした。

僕達は岩魚釣り師だから。



(つづく・・・)

2012年9月21日金曜日

もったいない(のぞみ総研メルマガ2012.3.21より)

先日、コンプライアンスについて講演するため大阪に行って来ました。
私は大阪に行った経験が少ないのですが、大阪には他の地域とは格別
な文化や思想があるような気がしていて、これはある意味での偏見な
のかもしれません。
飲食の席で大阪方面の方々といろいろお話ができました。
その間、「大阪気質(かたぎ)とはいかなるものか。」という問いは
私の頭をずっと離れませんでした。

いま試しにネットで調べてみると、一つには「もったいない」と考える
傾向があるらしいと出てきました。
これを悪い言葉で表現すると、「ケチ」ということにもなりましょう。
損得勘定に敏感だということですが、これはある種の合理主義でも
あります。

逆に言えば、関東育ちの私などは第三者への気兼ねが多いためか、
その場の雰囲気に流されていつの間にか余計なものを買ってしまう
傾向があるように思います。
第三者への気兼ねとは、一種の見栄のようなものかもしれません。
大阪気質とは、「自分が納得しなければ決断しない。」ということ
かもしれず、ある種の個人主義が比較的強く徹底しているようでも
あります。
言い換えれば、納得すれば決断するということですから、大阪気質の
人を説得するときは、イメージ戦略よりも合理的な説明が効果的かも
しれません。

「武士は食わねど高楊枝」という言葉があります。
貧しくて空腹なのに満腹を装って楊枝を使っている、というたとえです。
要するに、武士は見栄っ張りだということですね。
商人の町だった大阪では、「見栄」よりも「合理主義」が重視されて
いたのでしょう。
無駄なことはしない。もったいない。
なるほど、これも大事なことだと思うのです。

(日野 孝次朗)

2012年9月20日木曜日

「ビジネスリゾート2012」に出展します

今月23日、川崎駅近くの川崎市産業振興会館で、神奈川県中小企業家同友会主催
のビジネスイベント、「ビジネスリゾート2012」が開催されます。中小企業の販路開
拓とビジネスマッチングを促進する展示型イベントと銘打って、神奈川県内の中小企
業約150社がブース出展します。

 今年は、当社もブースを借りて出展することにしました。ご案内するのは、すでに
多くの方にご契約をいただいておりますが、日常業務の中で発生する法務に関する疑
問を何でも相談できる「法務コンシェルジュ」、また、これから海外への進出を考えて
おられる企業様に向けて、「海外進出支援」のパッケージをご案内します。

 今回の出展に向けて、近所にあるソフト開発会社(株)ハイスポットさんと「労働時間
計算ソフト」の開発も行ってきました。なんとか、本日中にはβ版ができあがり、当
日は50セットを無料で配布できる目処もたちました。

 一日限りの小規模なイベントですが、今回はじめて展示会に出展する経験をしなが
ら、日々新たな発見をしています。あと2週間、準備をがんばっていこうと思います。

 当日は、社会保険労務士や弁護士による中小企業向けセミナーやボクシングの日本
ライトフライ級チャンピオン黒田雅之選手の所属する川崎新田ボクシングジムのボク
ササイズ体験など一般の方も楽しめるイベントもあります。

 イベントの詳細は以下の通りです。お時間がありましたら、ぜひ足をお運びくださ
いませ。

  ビジネスリゾート2012
    会場:川崎市産業振興会館
       神奈川県川崎市幸区堀川町66‐20
    日時:2012年10月23日
       午前11時~午後6時


 (今村 正典)

2012年9月19日水曜日

釣山紀行 H24 その5


 やっぱり岩魚は居た。

1投目でこれが出た。

サイズは23㌢で、僕達のキープサイズではないが、取り敢えずビニール袋に入れてキープしておいた。

それは正解だった。

この後5匹の岩魚が出たが、全て20㌢以下のものばかり。

小さい人が「食べたい」と言うので、川の神様に許しを得て、持ち帰り。



  角度が若干違っているが、同じ場所
川原にも岩が点在し、いい感じで草も生えている。

姿を隠しながら滝壺に近づき、テンカラを振り込むと、大体一投目でキープサイズが出た。

だから、ここでは一投で釣りが終わることが多かった。






(つづく・・・)

2012年9月14日金曜日

生活者の企業観(のぞみ総研メルマガ2012.3.14より)

財団法人経済広報センターが2011年12月に行った
「第15回生活者の企業観に関する調査」の結果が、3月12日に
発表されました。
これによると、企業を「信頼できる」とする回答が、43%となり
調査開始以来はじめて下落しました。
前回調査と比較すると8%の下落となり、昨年数多く報道された企業の
不祥事が社会の中で企業全体に対する評価を大きく下げる一因となって
いることがわかります。

 個別の調査結果で、興味深かったのは「企業が信頼を勝ち得るための
重要事項」という調査で、トップの「安心・安全で優れた商品・サービス
・技術を適切な価格で提供する」は当然として、その次に前回二位の
「雇用を維持、創出する」を抜いて「社会倫理に則した企業倫理を確立・
順守する」がきているという点です。

 これは、社会全体の企業に対する目が厳しくなっていて、企業は
これまで以上にレピュテーション(企業の評判・評価)リスクに対する
意識を高めていかなければならないということを意味しています。

 企業の社会的責任をより戦略的に活用することで、レピュテーション
を高めつつ、その低下を大きな「リスク」として捉えた経営をしていく
ことが、今後とても大きなテーマとなってくるのではないかと思います。

(今村 正典)

第二ラウンド(のぞみ総研メルマガ2012.3.14コラムより)

 12日の月曜日、後楽園ホールで行われた日本チャンピオンの
黒田選手と、挑戦者の田口選手が対戦するボクシングの試合を
見てきました。
テレビで多少見たことはありますが、試合会場に足を運んだのは
初めてです。
試合そのものの迫力もすごいのですが、観客の声援やどよめきなど、
その場でなければ感じることのできない迫力に、圧倒されました。

 試合も白熱し、素人の私が見てもすごい試合だと思うほどでしたが、
結果は引き分け。
黒田選手はタイトルの防衛に成功しました。

 普段縁のない、ボクシングの会場に出かけていったのは、この試合が
震災から一年が過ぎ、「復興支援の第二ラウンド」の始まりとして、
東日本大震災の被災地に今度は笑顔と元気を取り戻そうということで、
試合の主催者である、川崎市の「新田ボクシングジム」が選手を
派遣してボクシング教室などのイベントを行うために必要な支援活動を
するためです。

 私も募金活動の手伝いなどもしましたが、多くの方からご支援や
ご声援をいただきました。
津波被害の大きかった野蒜海岸に打ち寄せられた流木で作った
ストラップも人気がありました。

 今回もボランティア団体の蓮笑さんにもお越しいただき、ご協力
いただきました。
民間の力で、少しでも復興の一助になればと思っています。


(今村 正典)

2012年9月12日水曜日

釣山紀行 H24 その4


 今年の中荒沢川。

去年とは渓相が一変してしまった。

護岸工事の石の詰まった金網が落ち込みを塞いでしまっている。

去年までは、この小さい人も簡単に岩魚を釣り上げていたが、今年は全く魚影さえない。

管理人の話だと、「今年は誰も上げていないので、岩魚は全滅してしまったようですね」だった。

  僕達は、

     「岩魚はそんなヤワじゃない」

と信じて突き当たりにある滝に向かう。

途中の渓相も、あまりにも変わり果てているので、

     「本当に岩魚は居ないかもな」

と疑心暗鬼になってしまった。


  僕達はそんな気持ちを振り払い、

「絶対ここには居る」ことを信じて先へ進み、滝下に着いた。

(つづく・・・)

2012年9月7日金曜日

酒場コミュニケーション(のぞみ総研メルマガ2012.3.7コラムより)

 先日、吉田類さんという方の講演に行ってきました。
この方はイラストレーターであり、俳句の会を主催する俳人
であり、酒場ルポライターでもあります。
毎週月曜日午後9時よりBS-TBSで「酒場放浪記」という番組に
出演しております。1時間で4本放送されます。
内容は、全国各地(東京下町が多いです)の酒場に行き、
ご主人・女将さんや常連さんと飲んで食べておしゃべりをし、
酔っぱらってのれんをくぐって出てくるという番組です。

 お酒を召し上がらない方は面白くもなんともない番組ですが、
酒好きにはたまらない番組です。
何が面白いかというと、酒場で出会った方々とすぐに仲良く
なるという、普段やれそうでやれないことを吉田類さんが
さらっと行っているからです。
吉田類さんファンは全国規模で存在し、この度も講演は
東京都町田市のNHKカルチャーセンターで行われたのですが、
大阪・山形・福岡など全国津々浦々からお見えになっておりました。

 講演後、近くの居酒屋で吉田類さんを囲っての懇親会がありました。
初対面の方とも吉田類さん繋がりというだけですぐに打ち解け、
大盛り上がりしました。

 吉田類さんはテレビと同じ全く飾らないお人柄の方で、
番組のナレーションでもある「酒場という聖地」で誰とでも
仲良くなり、美味いお酒と旨い肴を片手に人間関係をあっと
いう間に構築してしまう姿に、コミュニケーションの達人だと
思いました。

 コミュニケーションで大切なのは「心」なんだなぁと
改めて気付いた講演でした。


(小峰 望)

のぞみ総研 風営法勉強会 「ここだけの話」 参加者募集のお知らせ


日頃、こちらのブログ「風営法について思う」(http://fuei.sblo.jp/)ではいろいろ勝手なことを述べさせていただいておりますが、それでもまだ、「もうちょっと言えればなあ。」と思うこともありますし、皆様の率直な疑問やご意見をもっとうかがいいたいという欲求もあります。

そういったことやらなにやらありまして、弊社のぞみ総研では「ここだけの話」というタイトルで勉強会(又は座談会?)を開催することにしました。

「ここだけの話」にこだわるのには理由があります。
それは、風営法を皆さんの役に立つようにきちんと理解していただきたいからです。

私達がご相談を受けたら、法律の解説なんてほとんどしません。
法律的な白黒なんて、実際にどれほど役に立つでしょう。

8割がたは、私達が生きているこの世の中のありようを解説することになります。
風営法を理解するためには、風営法以外の様々なことを理解しなければなりません。

私達は、風営法とホール業界の「現状と未来」について、意見を交換しながら理解を深めてゆきたいと思います。
業界の皆さんの思いや現状を教えていただきたいですし、私達も思うところを述べて、皆さんと一緒に理解を深めたいと思います。

ですので、「話を聞くだけ」とか「意見がない」という方にはご参加をご遠慮願います。
今思うところを率直に伝えたいと言う方、今わからなくとも自分なりに考えたいという方に、ご参加いただきたいです。

かといって、激しく議論したいわけでもなく、しんみりとお茶を飲みながら午後のひとときを過ごしていただこうかと思います。

こんなわかりにくいコンセプトではありますが、一応先着10名様でご参加をお待ちしております。
当日は、所属企業名は伏せていただいて結構ですし、こちらからもその点は質問いたしません。

きわどい話題については、大人の常識にもとづいて「ここだけの話」でよろしくお願いします。

開催に関する詳細は以下のとおりです。

・開催日 平成24年9月27日(木)

・開催時間 14:30 ~ 16:30
(受付開始 14:10)

・開催場所 東京都新宿区四谷1-2 三浜ビル3F 「NATULUCK四谷」
 アクセス こちら

・参加費   ¥5,000

・参加お申し込み 用紙をこちらからダウンロードし、印刷して必要事項をご記入のうえFAXでご送信願います。 http://nozomi-soken.jp/souko/P120828A.pdf

・参加条件
 ※1 パチンコ営業を経営されている企業に現在所属している方の参加に限ります。
 ※2 原則として1社につき1名、先着10名までの参加とさせていただいております。
 ※3 積極的に意見を述べられる方のみご参加ください。
 ※4 参加費用のお支払いは当日受付窓口にて頂戴します。

以上


自由活発なご質問、ご発言に期待しております。

開催後にお食事会も予定しておりますので、ふるってご参加いただき、さらにここだけの話をしてみませんか。

2012年9月5日水曜日

釣山紀行 H24 その3


前置きが長くなってしまったが、写真の大きな木はブナ。

これは去年の集中豪雨の時、山の土石流と一緒にここまで押し流され、1メートル程の土石の中で、この状態で立っていたので、そのまま残されたそうだ。

このブナは、この冬の何メートルもの雪にも耐え、この場に息づいていた。

僕と小さい人は、このブナを「奇跡の木」と名付けた。

  これは去年の集中豪雨の始まりの時点の写真。

この翌日、水嵩は1㍍も上昇してきた。

数年前にも数日雨が続き、川がこんな状態になったことがあった。

その時はキャンプ場の東側の山から土石流が襲って来たが、僕達は場所の取り方で難は逃れた。

その時の経験で、僕達は翌朝撤収することを決断した。


(つづく・・・)

2012年9月4日火曜日

世界最悪企業(のぞみ総研メルマガ2012.4.4より)

 世界最悪の企業をインターネットの投票で決定する「パブリック・
アイ・アワード」で、東京電力が第2位となったことが、しばらく前
に報道されていました。
福島第一原子力発電所の事故で、環境に対して壊滅的な被害を与えた
ことだけでなく、その後の情報公開に隠蔽などもあったので、今回の
「受賞」はある意味当然かもしれません。

 1位となったのは、資源企業のVARE(ヴァーレ)という企業ですが、
この会社はアマゾンの熱帯雨林に巨大なダムを建設したことで、アマゾン
の生物多様性を破壊したことなどがその理由です。

 主催するNGOは、「毎年、この賞にノミネートされる企業による
人権侵害や環境破壊は到底、看過できない。
私たちは、多くの関係者と力をあわせ、企業が社会的責任を遵守するよう
に訴えていく」と語っています。

 これまでの「企業の社会的責任」は、企業の社会貢献の一部であると
されてきた部分がありますが、このNGOの発言に見られるように、
企業の社会的責任が法的な規制ではないにもかかわらず、法的規制では
ないがとても強力な規範性を持った「ソフトロー」として機能し始めて
います。

 企業の社会的責任のソフトロー化は、どうも世界的に大きな潮流と
なってきました。
もしかすると、私が思っているよりもかなり早い段階で、大企業だけでは
なく多くの企業がこの流れに巻き込まれることになるような気がしています。


(今村 正典)

2012年8月29日水曜日

釣山紀行 H24 その2


大自然の中で遊ぶので、人知の及ばない想定外の出来事に遭遇する。

去年はキャンプ初日から大雨。「止まない雨はない」と高をくくっていたが、何日かすると集中豪雨となり、キャンプサイトがまるで川、横を流れる中荒沢川は濁流と化し、上流の大岩を押し流して来る。

 僕達はまだ2日を残していたが、体が危険を察知したので、豪雨の中でテントなどを撤収し、昼過ぎにそこを出た。

その後のことは、後日キャンプ場の管理人さんから聞いたことだけど、その日の夕方にシルバーラインで崖崩れがあり、小出の町への通行が遮断され、銀山平に居た100人程の人達が孤立してしまい、自衛隊のヘリコプターで救助されたそうだ。

その後、いたる所で崖崩れがあり、関係者が取り敢えず通行出来るまで2ヶ月の時を要したそうだ。今も復旧工事がなされているそうだが、未だ福島県への通行は出来ないと言うことです。

今年行ったら管理人さんが最初に言ったことは、「あの状況の中、帰れたのは荒井さん達だけですよ、良い判断でしたね。」ということだった。

これこそが、僕がいつも言ってる「今そこにある危機を知れ」と言うことです。

(つづく・・・)

2012年8月26日日曜日

閏日の雪景色(のぞみ総研2012.2.29コラムより)

大雪でご苦労されている皆さんを見ると心が痛みます。
ついさっき雪かきされた道路が、あっという間に真っ白です。

でもこの歳になっても、雪景色を見るとついウキウキしている自分がいます。
こういう日は外に出ないで、あったかいコーヒーでも飲みながら、
のんびり景色を見ていないなあと。
しかし今日はメルマガ配信の日なので、コラム作成を任命された以上は
何か書かねばなりません。

そこで思いつたのは、今日が2月29日、つまり4年に一度の閏日だということです。
2月29日に生まれた人は、誕生日を迎えられる日が4年に1回なんですね、
当たり前ですけれど。

さて、この日に生まれた人は、2月28日と3月1日の、どちらの日に誕生日を
祝ってもらうのでしょうか。
法律的に考えてみますと、たとえば運転免許の更新日は誕生日が基準
となるところ、閏日生まれの人については閏年以外の場合、誕生日の
前日である2月28日とみなされます。
一日早く更新日が来てしまうということですね。

年齢の計算においては、閏年以外の年では2月28日の午後12時になった
時点をもって、一つ歳を取ったと考えます。
つまり、閏年においては2月29日が誕生日、それ以外の年では3月1日が
誕生日、という考え方のようです。(民法第143条第2項)

今日この日に生まれた人たちは、「あんたが生まれた日はすごい大雪だったよ。」
と、4年に一度、思い返されるのかもしれません。


(日野 孝次朗)

2012年8月22日水曜日

昭和の人情(のぞみ総研メルマガ2012.2.22コラムより)

埼玉県川口市のSKIPシティという所に映像公開ライブラリーという施設が
あります。
そこにはNHKのドラマやドキュメンタリーで、DVD化されていない番組や
ネットでは見られない番組を試聴することができます。

1987年、88年にNHKで放送された「イキのいい奴」「続・イキのいい奴」
というドラマがありました。
戦後に鮨屋に弟子入りした青年の成長物語のドラマです。
名優小林薫が頑固な親方、弟子が金山一彦というキャスティングで、
昭和の人情味あふれる内容の大好きなドラマでした。
ひょんなことから当時のビデオが見つかり休日に見ていたのですが、
「続・イキのいい奴」の残り4話のビデオが見つかりません。
気になって仕方ない私は片道1時間半以上かけて川口まで行き、タクシー
に乗ってSKIPシティまで行って最終回まで見てきました。

このドラマには原作があります。
「神田鶴八鮨ばなし」という本です。
作者であり鮨職人の師岡幸夫さんの修業時代のお話しが元になっています。

このドラマと原作で感じることは、昔の人は人間関係をとても大切に
していたのだということです。
今日の人達が人間関係をないがしろにしているということではありません。
ご近所付き合いなど人と人とのふれあいが今日とは比べものにならない
くらい多く、それが当たり前だったのだと思います。
映画「三丁目の夕日」にもこのドラマ・原作と共通する「人情」という
ものがあると思います。
だから私は面白いと思ってしまうのでしょうね。

感慨深いドラマと書物に何となくホッとした今日この頃です。

 (小峰 望)

釣山紀行 H24 その1


今年も銀山湖へ行ってきました。

一週間と言う時を自然の中で心行くまで堪能しました。

場所について少々説明します。

新潟県と福島県の県境に位置する奥只見と言う所で、そこに通称「銀山湖」と言う奥只見ダムがあり、その湖には、1メートルの大岩魚が生息しているとの伝説があり、僕達はずっとその主を見たくて行く。

秘境であり、商店など全くないので下の小出の町で一週間分の食料を買って銀山平キャンプ場に上る。

そこでは、誰もが自由で、釣りをしたければ釣りに出掛け、本を読みたい人は木陰で読書、昼寝で時をやり過ごす人もいる。

僕は3年前から、写真の小さい人を同道して行ってるので、釣りは夕間詰めの30分くらいしかやらないけれど、それでも5匹くらいの岩魚は釣り上げる、その中でキープサイズ(25㌢以上)1匹を持ち帰り、長い夜の酒の肴とする。

(つづく・・・)

2012年8月15日水曜日

Pale Blue Dot(のぞみ総研2012.2.15コラムより)

 日本の小惑星探査機「はやぶさ」の地球への帰還は、日本人に大きな
影響を与えたようで、あっという間に三本もの映画がつくられました。
先週、三本目の「はやぶさ 遥かなる帰還」が公開されています。

 「はやぶさ」は地球に帰還する際に回収されたカプセル以外は
燃え尽きてしまいましたが、燃え尽きることなく宇宙を飛び続け
観測を続けている探査機もあります。1977年に打ち上げられ、
木星や土星などの天体を観測した後、太陽系の外を目指す星間探
査機となった、ボイジャー1号と2号です。

 ボイジャー1号は、1990年に地球から60億キロ離れた地点から、
太陽系の家族写真を撮影しました。あまりに遠いところからの写真
なので、とても画質が悪いのですが、「天文学上でもっとも重要な写真」
の一つとされています。
その中に、チリのように浮かぶとても「薄くて青い点」(Pale Blue Dot)
のように写る地球の姿もありました。
この本当に淡い、小さな「点」の中に私たちの全てがある訳で、
地球から外に出て行くことができない以上、この小さな世界を大切に
守っていくしかないことを改めて感じるのです。

法務コンシェルジュブログに、写真入りの記事を掲載しました。
60億キロの彼方から見た地球の姿を見てみたい方は、ご覧ください。

http://nozomi-soken.blogspot.com/2012/02/pale-blue-dot.html


(今村 正典)

2012年8月8日水曜日

渓流は甦るか!さらば神ノ川 その4


最後の希望を持って、一段目の滝に戻ってみたが、そこも奥に抉り込んでいた壺が消失しまっていて、単なる通りすがりの流れと姿を変えていた。

川を遡上して見たが、 テンカラ釣り師の五感が魚影を全く感じない。

僕が二十数年愛した神ノ川は、岩魚の住めない清流と化してしまったのだろうか。

何だか判らないけれど、涙が込み上げた。


もう二度と、ここ神ノ川に来ることはないだろう。

僕の一つの渓流伝説が終焉した。

何時の日か神ノ川は甦ってくれるだろう。

ここはそんなにヤワじゃないから。


今年は大変だな。

地元でホームとする渓流を探さなければならない。

その条件は岩魚は放流されていないことと、釣り師があまり入渓していないことと、テンカラが振り込める立地条件が揃わなければならないので難しい。

探し当てたら紹介致します。それでは又の日を。


帰りがけに、こんな夕日を見た。

雲一面がオレンジ色に染められた夕日なんて、この辺では見たことがない。

僕の心を知った神様からの贈り物かな。

そう思ったら新たな闘志が沸き上がって来た。

きっと、明日は良い日だ。



シリーズ「渓流は甦るか!さらば神ノ川」

おわり

2012年8月1日水曜日

座礁事故から考えてみました(のぞみ総研メルマガ2012.2.1より)

 イタリア中部の地中海にあるジリオ島の沖で、イタリアの豪華客船
「コスタコンコルディア号」が座礁、転覆した事件ですが、事故から
10日ほど経って事故の原因の究明も進んできました。

 この船は、2006年に完成した全長が290メートル、総トン数
114,147トンという巨大な客船(ちなみに日本最大の飛鳥Ⅱは
50,142トン)で、本来は水深のある沖を通らなければならなか
ったにもかかわらず、島出身の乗員のために島に近寄りすぎて
座礁したということのようです。

 船長は、乗客の非難誘導の指揮をしないばかりか、いち早く船を
放棄するなど、海難発生時に船長がとるべき義務を果たしていない
ことが問題になっています。法律的にも、船長は乗客乗員全ての避難
が完了するまでは船を離れてはいけないことになっていますので、
数千人の乗客を残して船を放棄した船長は、刑事的にも訴追を免れ
ないことになります。

 今回の事件で驚いたのは、むしろ乗客の多さです。事故当時同船
には3276人の乗客が乗っていました。巨大な船の中で、停電も
発生している中では冷静な判断ができなくなり、パニックが起こるの
も無理はありません。1000人以上の乗組員も、多くは資格を持
った船員ではないので適切な避難誘導が出来なかった可能性も指摘
されています。乗客の証言でも、適切な誘導がなかったという証言
が多く寄せられています。

 今回の事件は、万が一の事態が発生したときのことを、危機管理
という側面から充分に考え日常から厳しく訓練を続けておくことの
重要性を考えさせられました。

(今村 正典)

渓流は甦るか!さらば神ノ川 その3


三段目の滝。

ここの壺はもっと大きく、もっと深い。

幻の大岩魚の住み家だったのに、壺がなくなってしまった。

これでは、大岩魚はおろか小さな岩魚でさえ生息出来ない。







三段目の滝は、この大岩の頭の部分が少し覗いている程度だったのに、岩の全容がさらけ出されてしまった。

滝の落ち込みと岩の間に振り込むと機嫌の良い岩魚が必ず出てくれた。

それでも二段目より多少深さがあるので、淡い期待をもって暫く場所を変えて振り込んでみたが、機嫌の良い岩魚はいなかった。 



(次週へ続く)

2012年7月25日水曜日

渓流は甦るか!さらば神ノ川 その2


二段目の滝が消滅してしまったので、三段目の滝に向かう。



本日は、二段目の滝から攻めて見ることにした。


ここは数年前のゲリラ豪雨で滝壺がかなり消失されてしまったが、今回の台風4号で壺が全て消失し、岩魚の居着く場所さえない。

それでも振り込んで見たら、一投目で毛鉤が岩に喰われてしまった。



途中の川岸が土砂崩れしていて、大岩が川の流れを変えてしまっている。

台風4号は斯くも此所に牙を剥いたのか。

清流はいつもの美しい色を称えているのに。


遡上する岸には、雨で押し流されたと思われる木片が無数に散乱しており、台風の脅威を目の当たりにした。



(次週へ続く)

2012年7月18日水曜日

子ども達へ、職業について話してきました(のぞみ総研メルマガ2012.1.18コラムより)

今日は、午後から事務所近くの中学校で一年生に職業についての話
をしてきました。さすがに、中学一年生では職業と言われてもピンとこな
いだろうと思っていたのですが、50分の授業時間中に寝てしまうような
子もおらず、多くの子どもが熱心にメモを取ったりしながら聞いているの
で、驚いてしまいました。

 話の内容も、法律について考えさせるようなものが多くて、事務所で
は少しハイレベルすぎないかという意見もあったのですが、意外にも話
は聞いてくれていました。時々質問をして、手を挙げたりしましたがそ
の反応も結構的確で、中学生だからと子ども扱いしてはいけないという
ことを改めて感じました。

 最後に数分余ったので、質疑の時間もとりました。途中で話をした
「懲役と罰金」についての質問が出たりしまして、これまたびっくりで
す。終わって、先生と校長室に戻ろうとした時にも数人の子に声を掛け
られて質問があったりして、担任の先生も意外な顔をしていたのは印象
的でした。

 お土産に、「フランクファーターの手紙」をプリントしたものを配りました
が、読んでくれる子はいるかなあ。

(今村正典)

第七章 組織全体に社会的責任を統合するための手引

7.1 一般

 最終章の第7章には、組織において社会的責任を実践していくためアプローチ方法が書かれています。

  ここまでに書かれていた、組織が取り組んでいく課題を組織の中に取り入れすためのシステムについて解説してあるばかりではなく、いかに既存の意思決定システムやコミュニケーションシステムを生かしつつ、事業運営に社会的責任を組み合わせて社会の中で実践するかについても解説されています。


渓流は甦るか!さらば神ノ川 その1



梅雨の晴れ間と言うか、梅雨の中休みなのかここ数日一滴の雨も降っていない。

本日は家で仕事をしていたが、どうもホームグランドが気になる。

行こうか、行くまいか、うじうじしていても始まらない。

それならばと仕事を午前中で切り上げ神ノ川に向かう。


神ノ川林道に入って驚いた。

先日の台風4号の爪痕だろうか、いたる所で山の土砂が流出しており、舗装されているはずの林道が、十数年前のダートロードとなっている。

途中、通行止めになっていないか危惧していたが、それは杞憂に終わった。

土砂を避け何とかいつもの駐車場に到着。

増水はしていないようだ。











(次週へ続く)

2012年7月11日水曜日

マナーとマンネリは紙一重(のぞみ総研メルマガ2012.1.11より)

警視庁副総監が
「日々の業務を漫然と行っているとマンネリ化する懸念がある。緊張感を
持ってほしい」
と、警察官に訓示したというニュースがありました。
オウム真理教の元幹部が警視庁に出頭した際に、応対した機動隊員が門前払い
を食らわせたことなどが原因のようです。

「管轄が違うとか、担当者がいないとかの理由で、相談に訪れた人に詳しく話
を聞かず、門前払いにすることはあってはならない」
という話もされたそうです。

「なるほど、そうだったんだ!」
と私は思ってしまいました。
行政による管轄違いの門前払いというものが、当たり前のことだと私は思って
いたからです。
つまり、常日頃行政と接している私は、マンネリ化した行政の門前払いを何度と
無く受け入れているうちに、それを当然のこととして受け入れていたのです。
私は無思考によるマンネリ化に陥っていたと言えます。

マンネリは英語のマンネリズム(mannerism)を省略した言葉です。
形式主義、様式主義。という意味があるそうです。
あるひとつの形式を繰り返す傾向をマンネリ化と言うのですね。
マンネリズムは、癖・礼儀作法・行儀といった意味の「manner(マナー)」
と同じ語源だそうです。

マナーは形式的だし、繰り返します。
日本社会はマナーが行き届いていると言われますが、裏を返せば「形式主義」
であり、独自の発想に欠けている、つまりマンネリズムに陥っている側面が
あるのではないでしょうか。
良いと思って繰り返していることが、マナーなのかマンネリなのか、これは
意外と難しい問題だと思うのです。

(日野孝次朗)

6.8 コミュニティへの参画

 組織は自らの周辺をとりまく様々なコミュニティとの関係を持っています。

 組織がこういったコミュニティと何らかの関係を持つ場合には、それぞれのコミュニティの発展や貢献を基本とし、市民社会の発展や公共の利益を向上させるような取り組みをすることが重要です。

  コミュニティとの関係は、その時々の一般常識や社会的な関心によって変化していきます。組織は常にこういったコミュニティ側の変化に対応し課題に応えそのニーズを掴んでおくことで、コミュニティとの間での良好な関係を維持することができますし、組織としてコミュニティ参画への取り組みに対する意義を常に検証することができるのです。

 また、ステークホルダーに対しても、コミュニティ参画に関する意義を説明できる状態を保つ必要があります。

テンカラ師の 後継者は育つか その7



 白泡があれほど立ってるとテンカラ初心者

では中々太刀打ち出来ない。

ここはルアーが有利。




何時もなら、この岸辺は魚影が濃いのだが、

笹濁りも入っていて虹鱒が見えない。






  今回は条件が悪い中、そこそこの釣りは

出来たと思うので、小さい人も満足してくれただろう。


本番は銀山湖の大岩魚狙いなので、ここはあくまで

も練習場。


虹鱒が毛鉤を喰える一瞬の手応えを覚えてくれたら

それで良い。


銀山湖へ行く前にもう一度、条件の良い日に来て、

見える虹鱒が何処から来て、どのように毛鉤を喰わえるか

を学ぼう。


シリーズ「テンカラ師の 後継者は育つか」 おわり。

来週からは、「渓流は甦るか!さらば神ノ川」をお送りします。

2012年7月4日水曜日

6.7 消費者課題 ~原則(その2) 追加原則

 前回の7つの原則とは別にISO26000には「追加原則」として「プライバシーの尊重」、「予防的アプローチ」、「男女の平等及び女性の社会的地位の向上」、「ユニバーサルデザインの推進」という4つの原則が挙げられています。

 プライバシーの尊重
世界人権宣言に基づいて私事への干渉や攻撃を受けることがないように、保護されることが大切であるとされ、これも国家の義務としてだけではなく組織においても尊重されなければなりません。

予防的アプローチ
 環境分野で出てきた予防的アプローチですが、ここでは環境で使われているのと同様に、人々の健康や環境といった消費生活の基本の部分においては現段階の科学的確実性がないという理由で、健康や環境に対する悪影響を及ぼす事態への多作を先延ばしにするべきではないとされています。費用に関しても、短期的な費用対効果ではなく、長期的に考えた費用対効果を考慮しなければなりません。

男女の平等及び女性の社会的地位の向上
 製品やサービスの提供に際しては、できうる限り性別によって差がないように考慮することが必要とされています。

ユニバーサルデザインの推進
 製品やサービスの提供に関しては、組織はできうる限りあらゆる人々が使用することができるように、その仕様などを考えることが重要です。

テンカラ師の 後継者は育つか その6





   テンカラが飽きたようなので、ルアーにも挑戦

 したが、ルアーはまだまだかな。









  この橋を境に

        上流は餌釣りエリア

        下流はFF・R・Tエリア

 となる。














   上流の餌釣りエリア。


   何組も入っていなかった。







 FF(フライ)・R(ルアー)・T(テンカラ)エリア。


僕がテンカラを始めた頃は、ここではFFが主流

だったが、10年経った頃から、僕以外にもテンカラ

をやる人が増え、今回はFFよりテンカラの方が多かった。