2011年11月16日水曜日

釣り考 その11 そして、銀山湖へ

  平成元年、僕は大和へ異動となった。
    そこで、若い何人かの渓流釣り愛好者と出会い釣り談義に高じていたある日、菅野君が
「銀山湖と言うところにはメートルの岩魚が居るらしいですよ。行ってみたいですよね。」
    と言い出した。
それには僕も興味津々だったので、早速銀山湖が何処にあるのか調べたけれど何処にも銀山湖の情報はなかった。
    それでも諦めないで探し続けたところ、新潟県の奥只見にある奥只見ダムを通称、銀山湖と読んでいることが判った。
    矢も立ても居られず、平成4年7月23日、僕と菅野君は銀山湖に行った。
    僕はその時、まだテンカラ釣りが完成の域にまで達していなかったので、餌釣りと併用したが、テンカラは惨敗であったが、餌釣りは良い釣果を得た。
    大岩魚は渓流ではなく湖でないと釣れないことを地元の釣り宿の親父さんから教えられ、翌年からは自作のスプーンで挑戦したが、ニヤミスさえなかった。
    しかし、キャンプ場の横を流れる中荒沢川のテンカラでは、入れ喰い状態であり、この年ほぼテンカラは完成の域まで昇り詰めた。
    最初の何年かは、何人もの釣り好きが銀山湖に集まって、酒を酌み交わし岩魚釣りに高じ楽しんでいたが、何時しか僕と菅野君だけの年が続いた。
    そして、8年程前高津で共に渓流を楽しんでいた永瀬君を誘ったところ、一つ返事でやって来た。それ以後は、この3人で銀山湖を満喫している。

    20年目になった僕や菅野君は、目標は2尺オーバーの大岩魚であっても銀山湖に行って釣りが出来るだけで感謝しているし、日に自分の食べる分を釣るだけで満足している。

   【今年のキャンプ】

    この川が中荒沢川。
    左側はフリーサイトのキャンプ場であるが、雪祭りの日以外人が溢れることはない。
殆ど僕達の専用キャンプ場のようだ。
今は管理棟に天然温泉の風呂が完備されているので、何泊しても快適に生活出来るようになった。



  中荒沢川の魚止めの滝下。
右手の奥に魚道があるので遡上する岩魚も多い。
この小さい人は僕のテンカラ継承者、数日後5歳になった。
この小さい人がテンカラで釣り上げた25㌢の岩魚。


 【キャンプ場の風景】
   僕達がいつも利用するテントサイト
3張りのテントは僕達の物
右側には中荒沢川が流れている。
正面の山の下が銀山湖であり、銀山平の船着き場がある。
  炊事棟もトイレ棟も綺麗
です。

 





菅野君の小学校3年生の娘が本流でルアーで釣り上げた尺上の岩魚。
30㌢を超えるとこのように刺身にして食べることが出来る。
これはただ、ただ美味しいとしか言いようがない。
自分で釣って、その場で捌いて食してもらうのが一番かな。
一度食べたら忘れられない味だ。