2011年8月3日水曜日

第二章 用語及び定義(ISO26000)その11

今週は「バリューチェーン」、「社会的弱者」、「労働者」の3つの用語について解説しました。これで用語の定義が書かれている第二章は終わりです。次からは第三章に入ります。

2.25 バリューチェーン(value chain)

   「製品(2.15)またはサービス(2.16)の形式で価値を提供するか又は受け取る、一連の活動又は関係者の全体。」

 バリューチェーンは、価値連鎖と言われるように組織が製品やサービスを提供するための原料調達や製造、販売、サービス、流通といった一連の流れの中で価値が生み出されていることを意味しています。組織は自らの活動の中で関連してくるバリューチェーンに含まれる対象に対して指導やコラボレーション、リーダーシップの形で支援することができます。

2.26 社会的弱者(vulnerable group)

   「差別、又は社会的、経済的、文化的、政治的若しくは衛生的に不利な状況の基礎となるような、また、自らの管理を確立し、又は平等な機会を享受するための手段の欠如をもたらすような、一つ又は幾つもの特徴を共有する個人の集団。」

  性別や年齢、人種、国籍、宗教などのために社会の中で発言する権利が弱く、不利な状況に置かれている人々のことをいいます。社会的弱者を含めた全ての人々に対して機会均等や権利向上を促進することが必要です。


2.27 労働者(worker)

   「従業員(2.5)であるか、自営業者であるかにかかわらず、労働を行う人。」

  ISO26000では、労働者を雇用されている従業員であるか、自営業であるかに関わりなく労働を行う人と定義しています。日本では労働者は雇用されている人であるとされていましたので、注意が必要です。組織は労働慣行について対応するにあたって、関連する別の事業者についても考慮することが求められます。