2011年6月29日水曜日

ISO26000と中国

 今回は中国に出張中なので、いつもの連載をお休みして中国のISO26000を考えてみようと思います。

 ISO26000の策定にあたって中国はとても積極的で最終投票でも賛成されています。
 これには、中国で深刻になりつつある環境汚染や水不足、エネルギー需要の急激な増加や資源不足、更には労働環境改善の圧力などがあります。

 これまでは、国益のために持続可能性をある程度犠牲にしながら経済発展を優先してきましたが、これらの問題を放置することが逆に国益を損なうことになりつつあるという認識が広まって来ているようです。 

 今も、北京のホテルでこれを書いていますが、窓の外は靄で真っ白。晴れなのか曇りなのかもわかりません。
 でも中国は「上に政策あれば下に対策あり」の国です。政府が単に法令で規制しても、いたちごっこになってしまいます。

 そこで、CSRを活用してサプライチェーンそのものを変えていこうということで、CSRに積極的な企業には優遇措置をとるなどして企業を変えていくという方法を取り入れはじめました。

 日本や欧米の外資系企業も、当然その対象となってきます。現在は「優遇」ですが、社会への浸透にともなって、法律ではない規制(ソフトロー)に移行していくことも充分に考えられます。
 さほど遠くない将来に、中国がCSRで大きく躍進する時がくるのかもしれません。

テンカラ師のつぶやき(7)

平成二一年七月七日


 
前回岩魚を釣り上げた落ち込み


          白い飛沫の切れ目からいきなり出た。
      今日もここをピンポイントで狙う。


   駐車場脇にある看板


      
何度撮ってもピンボケ.
ここには森の精霊が宿っている!?
 


今回はこの場所にテリオスを駐車し、神之川のあの落ち込みで一時間ほど粘って見たが、魚影なし。
河原に餌釣り師の仕掛けが捨ててあったので、釣り切られてしまったかな。
また、岩魚が戻って来る日を待とう。

中国式乾杯

28日から、中国の北京に出張で来ています。
昨晩は地元の有力者の方々や現地に滞在している日本人の方々と一緒に
夕食をいただいたのですが、中国式の乾杯を教えてもらいました。

小さなコップに白酒という度数の高いお酒をいっぱいに入れて一気に
飲みます。
それが何度も繰り返されるのですが、お酒に強くないと大変です。
私も、気がついたらレストランの椅子に寝かされていました。
どうしてそんなことになっていたのか、ちっとも思い出せません。

中国の社会では、法律や行政の直接的な規制も重要なのですが、それと
同様に、もしくはそれ以上に仲間であることが重視されるということの
ようです。

単なる法令遵守というだけではなく、中国の文化に柔軟に対応しながら
微妙なリスク判断をしながら活動している日本人の皆さんはやはりすごいです。

いつの間にか寝ていた私ですが、そういったことは「限界までしっかり飲んだ」
ということで、許していただけるのだとか。
でも大変失礼いたしました・・・。

(Masanori Imamura)

2011年6月22日水曜日

第二章 用語及び定義(ISO26000)その6

今回は、組織が活動する際に関係してくる国際的な合意事項となってくる「国際行動規範」と最も基本的な事柄である「組織」について書いています。

2.11 国際行動規範(international norms of behavior)

 「国際慣習法、一般に受け入れられている国際法の原則、又は普遍的若しくはほぼ普遍的に認められている政府間合意から導かれる、社会的に責任ある組織の行動に対する期待。」


  組織の活動が、国境を越えてグローバル化している中で、国内の法を遵守するだけでは、不十分な場合も増えてきました。そういった場合には、国際慣習法や条約、国際協定といった政府間合意といった国際的な行動規範を確認することが重要となります。ある地域において、国内法では非合法でないからという理由で国際行動規範には配慮しないということは避けるべきです。



2.12 組織(organization)

 「責任、権威及び関係の取決め、並びに明確な目的をもった人々の事業体又はグループ、及び機関。」

   何らかの目的を持った人々がその目的のために集まればそれは組織ということになりますから、人類が狩猟・採集の生活をしていた時代から組織は存在します。しかし、ここでは組織が目的のためにそれぞれの役割分担と権限についてのルールを持っていて、協働しているグループだと考えればいいと思います。そういう点では、「政府」も組織のひとつになりますが、ISO26000では、立法・行政・司法という権力を持ち、国家間の国際的取り決めに対する義務を負っている「政府」は「組織」には含まないものとしています。

テンカラ師のつぶやき(6)

途中の支流に入って見た。
ここは、三段の滝が連なっていて渓相としては申し分ないが、木が覆い被さっていて、テンカラではかなり振り込み具合が悪いが、そこは百戦錬磨のテンカラ師としては見過ごすことは出来ない。

竿を右手(僕は左利き)に持ち替え、真上からやアンダースローで振り込んでは見たものの、魚影はない。
ここでは、黒毛鉤に替えたりしてやっては見たが、全く手応えはない。
午後六時近くになって来たので、ここは納竿。 
いつもの二段滝の下へ行くぞ。


以前は右側の溜まりでよく出たが、下に金網が張られてしまったので、最近は、魚影が全くないので、先日釣った真ん中あたりをターゲットポイントに絞り、黒毛鉤から白毛鉤に替えたところ、出た!。
  上顎にガッチリ掛かっている。
 いい型の岩魚である。

尾びれの上部が食い千切られている。
子供の頃、仲間に喰われたのかな。
サイズは、お持ち帰りの
        九寸弱
二六、五センチでした。

同じ場所でこの後二匹出たが、いずれも二〇センチサイズだったのでリリースした。
次に掛かる時は、
尺上に成長していることを祈る。
腹を割いたら四センチくらいの毛虫が入っていた。
帰って来たら天照が大泣きしていた。

昔、法律違反は悪いことだったけれど

先日、スポーツ紙の一面に<石川僚くんが無免許運転>という見出しを
見て驚きました。↓

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110610-00000000-alba-golf

あの好青年が「まさか」と思いましたが、よく読んでみると、アメリカで
取得した免許が日本でも有効だと思いこんでいたとのことで、なるほど
それならありえるなと思いつつ、私自身にとって他人事ではないニュース
だと思いました。

無免許運転は比較的重い犯罪行為にあたりますが、僚君の失敗を
「カワイソウ」と思うのは私だけではないでしょうし、少なくとも僚君を
悪人だと思う人はいないでしょう。
私が同じ立場だったら、高い確率で同じ勘違いをしていかもしれません。

それにしても、現代社会は普通の人でもうっかり法律違反をしてしまう
社会です。
100年前なら法律違反をやろうと思っても、なかなか難しかったと思います。
法律も社会も今より単純だった時代には、基本的に「悪いこと」を罰する
だけで事足りていましたから、法律違反をする人というのは、不幸な事情
で切羽詰まった人か、よほどの変人でなければできない、という雰囲気
だったろうと思います。

ところが現代社会では。
赤信号をわたって道交法違反。
刃渡り6㎝の刃物を持っていて銃刀法違反。
ハイキングで保安林の草を引っこ抜いて森林法違反。
空き缶を路上にポイ捨てして条例違反。
ゴミをあさるノラ猫をけっ飛ばして動物愛護法違反。
YOUTUBEで音楽をダウンロードして著作権法違反。
警察官だって、うっかりしていると知らぬ間に法律に違反してしまうことは
珍しくないと思っています。

これがビジネスともなれば法的リスクは何倍にもなるので、
「これをしたら法律違反ですか?」
というご質問をよく受けている(仕事ですから)のですが、
「違反します。」という回答ならともかく、
「絶対に違反しませんよ。」
とは、なかなか言えない時代になっています。

そんな時代でも人は生きて行かねばなりません。
とりあえずは、「自分は気がついていないかも。」
という気持ちを持っていただくことが重要です。
多くのリスクは「大丈夫」と思う気持ちから始まるのです。

石川僚くんの失敗をネタにして、ここまで話を引っ張らなくてもよいだろうに
と思われるかも知れませんが、法的リスクの面でとても重要なテーマを示唆
していると思ったので触れてみました。

(Kojiro Hino)

2011年6月15日水曜日

第二章 用語及び定義(ISO26000)その5

今回は、組織の活動が社会や環境に影響を与えること「組織の影響」と社会的責任に関する活動である「社会的責任に関するイニシアチブ」について書いています。

2.9  組織の影響(impact of an organization)

    「全体的又は部分的に、組織の過去及び現在の決定及び活動の結果として生じる、社会、経済又は環境(2.6)へのプラス又はマイナスの変化。」

  組織の決定や活動が行われると、社会や環境に対して何らかの影響を与えます。それは廃棄物の排出のように環境に対してマイナスの影響を及ぼすものであったり、雇用の促進のようにプラスの影響を及ぼすものであったりします。組織は常にその活動がどのような影響を社会や環境に与えるのかを意識して活動することが必要です。


2.10 社会的責任に関するイニシアチブ(initiative for social responsibility)
    「明らかに社会的責任(2.18)に関係する特定の目的の達成に専念しているプログラム又は活動。」

   ISO26000が発行される以前から、国連グローバルコンパクトやグローバル・レポーティング・イニシアチブ(GRI)といった社会的責任に関する活動がありました。ISO26000は、これらの活動を排除することはありませんが、ISOがそれらの価値や有効性を判断することもありません。組織は、自らの判断でそういった活動や基準の価値や有効性を確認しながら、それらを活用することが必要です。

テンカラ師のつぶやき(5)

六月二三日の早戸川では、魚影を目にすることもなく退散の憂き目を見てしまい、テンカラ師の誇りが萎えた一日であった。
本日午後一番で仕事を終え、午後四時に帰宅する。
いい時間であるし、家には誰も居ない、それなら行くしかない。

自分のホームである「神之川」に行く。
先日二〇センチ程の岩魚を釣り上げ、岩魚が戻っていることが判ったので、今日はあの滝の二キロ程上流の滝から攻め降りよう。
ここも以前と大夫様変わりしてしまったが、岩魚が戻って居るかも知れない。

  大きく落ち込んでいる所と、右側の魚道水路の間の溜まり。
ここは、岩もゴロゴロしているし、深さもかなりあるので、岩魚の居付き場としては最高の場所である。
岩魚が戻っていれば、尺上が生息していることは間違いない。
逸る心を抑え、まずは一服。
〇、八グラムの通し糸を使用して、伝承の白毛鉤を選択した。
左側の滝の瀑布が強く、思った所へ毛鉤を降り込めない。
やっといい位置を見つけ振り込むが、全く魚影はない。 
まだ戻ってないか。












  この橋は、どこへ繋がって居るのだろう。

海外のフェアトレード事情

映画ハリーポッターのハーマイオニーを演じているエマ・ワトソン
さんが、この秋からイギリスのオックスフォード大学に編入すると
いうニュースがありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110610-00000037-flix-movi

世界的な人気女優の彼女ですが、フェアトレードや消費者課題といった
倫理的な問題にとても強い関心を持っていることでも知られています。
最近では、フェアトレードの商品販売で有名なブランド「ピープル・ツ
リー」(http://www.peopletree.co.jp/)とコラボレーションの企画を
行っていますし、今年3月からは化粧品メーカーの「ランコム」
http://www.lancome.jp/)のキャンペーンモデルとなっていますが、
この会社は自社の製品について動物実験を行っていないということを
公表しています。

自分自身がこのような活動を行うことが、世界の同世代の若者に
とても影響力を与えるという自覚もあるようで、それを生かして
人々が自立していくサポートをしていきたいといった発言をして
います。

これまでのように、著名人が慈善団体などに多額の寄付をするという
いわゆる慈善活動とは異なったより積極的な活動ですし、その活動が
社会に対して与えるインパクトも大きくなってきました。Twitterや
Facebookといった新しい媒体は、彼らの活動を一瞬のうちに世界中の
あらゆる人々に広げていきます。

イギリスではフェアトレードの認知率は7割を超えるのに、日本では
まだ2割に満たない認知率だと言われています。国内での関心の低さも
手伝って、これまで、日本の企業は環境などの「技術」で解決できる
課題は得意でしたが、海外の児童労働や紛争鉱物問題などの人権や
公正な事業慣行といった分野は苦手でした。

今後、世界で日本企業が取引を行い、競争力を維持し続けるには
これらの問題に正面から向き合うことが必要です。

(Masanori Imamura)

2011年6月14日火曜日

高校や中学校で職業について語ってみませんか     ~ 職業講話のお誘い

[きょういく応援団の職業講話のご案内]

◎趣旨
学校教育の現場では、子どもたちに「学ぶ意味」や「人生の目的」を考えさせることによって主体的、積極的な成長を促し、学習の動機づけとさせるため、現役の職業人から「職業」に関する話しを聞く場を設けています。
きょういく応援団は各学校と連携し、教育の実情に応じた「職業講話」の時間を提供しています。

◎ お願い
つきましては下記についてご理解のうえ、職業講話につきまして、ご協力くださいますよう宜しくお願い申し上げます。


【概 要】
 きょういく応援団では小学校、中学校、高等学校からの依頼を受け、一般市民を講師として派遣しております。初めてご参加いただく方には、最初に講師情報の提供をお願いしております。
 情報をご提供いただいた講師の皆様、又は情報をご希望の方には、派遣依頼の案件ごとに関連情報が配信されますので、参加の可否について日時/場所などをご確認のうえご検討いただきます。
 参加を希望する講師からのお申し出を受け、その講師の方々の情報をきょういく応援団がとりまとめ、学校からの要望等をもとに派遣講師を決定しますが、せっかくのお申し出がかなわない場合があります。講師派遣が決定された場合には、講話を行う学校へ所定の日時にお集まりいただき、簡単な挨拶と事務上のやりとりの後、教室等で子ども達に向けて講話を行っていただきます。

【講話の内容】
 お話しいただく中身については基本的に各講師の方々の裁量にお任せいたしますが、職業について「どのような点にやりがいがあるか」「どんな進路をたどって就職するのか」「難しいところはどこか」などを丁寧にお伝えいただくことが講話の基本となります。
 子供たちの様子は学校により、年代により様々ですので、講師の話を真剣に聞くとは限りませんし、人気のある職業や上手な話し方が子ども達の興味を引きつけるとは限りません。講師の皆様の個性や経験、当日出会った子ども達との相性などによって、子ども達の反応は変わりますし、子ども達にとってどのような話に価値があるかは私たちには判断できません。
 また、率直な子ども達の反応から、私たち大人が学びとれる情報もたくさんありますが、それをどのように生かすかということは各講師の方々考え方次第であると考えております。
 今後の講師派遣事業の推進のため、講師の皆様が講話を体験して得られたご感想やご意見などを収集させていただくことがありますが、よろしくご協力願います。
 
【謝礼・メリット】
 ボランティアであるため原則として報酬はありません。
 学校側から交通費が支給されるよう最低限の要求はしておりますが、それも無いことが多いとお考えください。
 講話の最中に社名、社会貢献への姿勢等、企業イメージをアップさせる言葉が加えられても問題はありませんが、講話の目的を損なわない方法でお願い致します。
 講話にご参加いただくことによって学校教育の実情をご覧いただくことや、その体験を事業活動の発展にお役立ていただくことも、職業講話の目的に含まれており、公共の利益にかなうことであると考えております。

【参加のお申し込み】
以下の担当者までEメールでお問い合わせ下さいませ。
「講師情報申出書」(エクセルファイル)ファイルを添付メールで送付させていただきます。
講師情報は学校と生徒へ事前に提供される情報です。
講師情報のお申し出を受けてから、特定の学校へ紹介させていただくことになります。

担当 
NPO法人きょういく応援団事務局 のぞみ合同事務所内 
日野孝次朗  hino@cozylaw.com


~地域の子どもたちは地域全体で育てよう~
特定非営利活動法人  きょういく応援団 URL : http://www.e-ouendan.org/
〒252-0303 神奈川県相模原市南区相模大野8-2-6 第一島ビル403 
のぞみ合同事務所内 担当者 : 日野孝次朗
電話:042-701-3010  FAX:042-701-3011  E-mail:info@e-ouendan.org

2011年6月8日水曜日

第二章 用語及び定義(ISO26000)その4


 今回は、「倫理的な行動」と「男女の平等」の二つの用語についてとなります。普段感覚的に理解していることが多い用語ですが、ISO26000で使われる場合はここに書かれたような意味となります。まだしばらく用語の解説が続きますが、大切なところですので、お付き合いください。

2.7  倫理的な行動(ethical behavior)

    「特定の状況において正しい又はよいと一般にみとめられた原則に従っており、国際行動規範(2.11)との整合性がとれた行動。」 
  倫理的な行動とは、法令のみではなく一般的に社会で正しいとされている行動をとるための規範です。倫理的な行動は、国際行動規範との整合性がとれている必要がありますが、それだけではなく、組織の置かれている地域性等の状況を把握して行動することも求められる場合もあります。

2.8  男女の平等(gender equality)

    「男女の同等の取扱い。」
  男性と女性はそれぞれの性別に関わらず、労働条件や労働環境、社会生活といった日常のいろいろな側面で平等である必要があります。男女の平等は、個人の持つ多様な能力を社会の中で生かしていくために重要ですし、それによって経済的、社会的発展に貢献することにつながります。男女の平等と社会的責任については、第三章のボックス2にも記載がありますので、そこでも説明します。

テンカラ師のつぶやき(4)

午後二時納竿。
 ウエダーを脱いだら、この蛭が一匹張り付いていた。
伸びると四センチくらいになる。


コッコパークのすぐ先の広場に何人ものバードウオチャーの人が、一点に望遠カメラや単眼鏡をセットして何かを見ている。
これは、行く時の光景だけど、僕は「 帰りに居たら聞こう」と決めていた。

帰りはこれ以上の人が居たので、車から降りて何を見ているのか聞いたら、サンコウ鳥の観察をしていると教えてくれ、一人の年輩の人が覘かせてくれた。

母鳥が巣を守っている光景がそこにあったが、この人達は、オスが帰って来るのを待っているそうだ。
オスの体長は、四〇センチくらいでそのうち尾羽三〇センチもあるそうだ。
翌日「サンコウチョウ」についてインターネットで調べてみた。 
【生態】
繁殖期のオスは、体長の3倍ぐらいの長い尾羽をもつ。
羽色は、顔面部が黒紫色、腹部は濁白色、背面はやや赤みのある黒紫色、その他の部分は暗黒紫色で、アイリングと嘴は明るい水色である。
メスは、オスの色彩とほぼ同色であるが、オスと比較してアイリングと嘴の水色は不明瞭であり、更に、背部と尾部はかなり赤みの強い赤褐色をしている。尾羽は体長と同じくらいの長さにしか伸長しない。

【生態】
日本には、夏渡来し繁殖する。低山の暗い林を好む。
地鳴きは、「ギィギィ」と地味だが、囀声は、「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」月・日・星、と聞えることから、三光鳥と呼ばれている。 また、他にも三光鳥と呼ばれる鳥としてイカルがいる。
【分布】
 日本、台湾、フィリピンのバタン島とミンダナオ島に分布する。日本のものは、多く中国南部からスマトラへ渡り越冬する。 3亜種に分類されている。

美しい鳥です。
自分の生活圏の自然にこのような鳥が居ることは知りませんでした。(迂闊)
もしかすると、渓流で何げに見ていたかも知れないな。

つづきは来週・・・

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暴力団排除条例で、まさかの勧告処分

今年の4月までに全国の都道府県では暴力団の排除に関する条例を整備
してきました。
神奈川県ではこの条例に違反した事業者に対して、公安委員会から勧告
処分を下すことができます。

6月6日のニュースでは、神奈川県内の飲食店が県内で初めて勧告を受け
ました。暴力団の行事に使われると知りながら飲食店として場所を提供
したとのことです。
「条例を知ってはいたが勧告されるとは思っていなかった。」
勧告を受けた事業者の感想としては、確かにそうだったろうと思います。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1106060054/

条例で禁止される利益供与行為には、融資すること、融資を受けること、
増改築を請け負うこと、場所を提供すること、等が含まれています。

契約を締結する際には、相手方が暴力団等に関与していないことを確認
する努力義務や、後日暴力団に関与していたことが判明したときに契約
を解除できる文言を挿入する努力義務もあります。

宅建業者については、取引の代理・媒介の際に、暴力団排除に関して
必要な助言をする義務がありますし、暴力団に供与されることを知り
ながら取引の代理・媒介をすることが禁止されています。

要するに、暴力団に一切関わらないよう注意せよということであり、さら
には、他人がこの条例に違反していることに気がついたときには公安
委員会に通報する努力義務まであります。

以上の義務の中には努力義務が含まれており、勧告を受ける部分とそうで
ない部分が混在していますが、詳しくは条例をご確認ください。
罰則の適用を受けないにしても、勧告がこうしてニュースとして世間の目に
ふれてしまうとなると、罰則以上のダメージを受けるおそれもあります。

うっかり違反してしまわないよう、今一度ご注意いただきたいと思います。
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesc8040.htm
http://www.police.pref.kanagawa.jp/pdf/c8040_01.pdf

(Kojiro Hino)

2011年6月1日水曜日

第二章 用語及び定義(ISO26000)その3

 今回は、「従業員」と「環境」の二つの用語についてとなります。どちらも、あいまいに使われることの多い用語ですが、ISO26000で使われる場合の定義について書いてあります。まだしばらく用語の解説が続きますが、大切なところですので、お付き合いください。

2.5  従業員(employee)

    「国の法又は慣行によって、“雇用関係”にあるとみなされる個人。」

    従業員とは、組織との間で「雇用関係」にあるとみなされる個人のことをいいます。正規、非正規の別などは問いません。日本の法律上では、例外的なもの(独占禁止法第13条第1項など)を除くと、労働者、被用者、被雇用者、商業使用人と記載されることが多くなっています。


2.6  環境(environment)

          「大気、水、土地、天然資源、植物、動物、人、宇宙空間及びそれらの相互関係を含め、組織がその中で活動する周辺自然環境。」

    環境とは、組織を取り巻いている外的な自然環境のことをいいます。組織の決定や活動は、多かれ少なかれ環境に対して影響を与えます。デューデリジェンスの方法を活用するなどの方法で、できる限り環境への影響を少なくするように考慮する必要があります。

テンカラ師のつぶやき(3)

昔キャンプしたところから、三〇〇メートルくらい遡上すると、そこに魚止めの滝があり、昔そこで岩魚や山女魚を釣ったことがあるので、そこまで足を伸ばしたが、釣果はなし。

戻って来たら丁度下からバイクがやって来た。
横浜からきた「菅谷」さん。
菅谷さんは、沢歩きを趣味としているそうですが、折角沢を歩くのだから
   「テンカラ釣りをして見たい」
と言うのでテンカラ釣りの講釈をした後、僕手作りの毛鉤と毛鉤箱をプレゼントしたらとても喜んでくれた。
菅谷さん、今度はテンカラ師としてどこかの渓流で会いましょう。

午後一時三〇分に車両に戻り、この滝に挑戦したが、ここでも釣果なし。
岩魚が居ない場所ではないはずだから、
それでも釣れないと言うことは、毛鉤が違っているのだろうか。

それにしても、自然はタフだ。
台風や豪雨に負けず、あの時の渓相をそのままに残している。
自然に比べたら人間は、何て小さな生き物だろう。
悩んだり、憂いたり、悲しんだりすることが馬鹿らしくなった。
これで、「ザラツキ」や「モヤモヤ」がすっ飛んだ。
明日からは、感謝の日々を生きよう。



 続き テンカラ師のつぶやき(4)を見る

この前 テンカラ師のつぶやき(2)

臨機応変な対応

5月27日に発生した、北海道・占冠村のJR石勝線で特急列車がトンネル内
で脱線し全焼した事故では、乗員乗客の全員が避難することができ、死亡者が
でるようなことがなかったのは、不幸中の幸いでした。

列車のトンネル火災は、1972年11月6日に発生した大阪発青森行きの
急行「きたぐに」、が全長13,870メートルの北陸トンネル内で列車火災が
発生し、30人もの死者を出した北陸トンネル火災事故が有名です。

この事故以来、トンネル内で発生した火災では列車を止めることなく、トンネルを
抜け出すことがマニュアル化されました。今回の事故では、これまでの報道の
範囲内ではありますが、車掌が社内の煙を確認した際に運転士に連絡をして停止
したとのことですが、なぜここで火災の可能性があるにも関わらず列車を止めた
のかが、一見不可解です。

列車運行中の非常時には、トンネル内での火災などを除いては、基本的には列車を
すぐに停車させることになっています。ですから今回のように、乗務員が当初は
「火災」と認識していないような場合には、マニュアル上では停止させるのが正しい
ということになってしまいます。

しかも、火災ではなく車両のどこかから煙が出ているということで、運転士からの
連絡を受けた運転指令は、ドアを開けることで煙が車内に充満するおそれがあった
ので乗客を下車させずに車内で待機するように指示をしました。停車後に、火災を
知らせる警報が出たものの、乗務員はこの時点でもまだ火災という認識はなかった
ようです。
結局、乗客は独自の判断で避難しましたが、少しでも遅れれば死者が出かねない
事故でした。

基本的にはマニュアルに従うことが大切ですが、現場では時としてその場での
判断が必要となることがあります。1972年の北陸トンネルの事故の数年前にも、
同じ北陸トンネル内で、火災事故がありました。このときには、運転士は気転を
きかせてトンネルを抜けてから列車を止めたので、死者を出すことはなかった
のですが、当時の「火災時には列車をその場で停車させる」という規定に違反した
ということで、運転士は処分を受けることになったのです。

マニュアル通りの対処でいいのか、臨機応変な対応が求められるのかは、その
時点でなければ判断できません。しかし、現場で発生している危機に対しては、
マニュアル通りではない臨機応変な対応を認めなければ、事態を更に悪化させる
こともあるのです。

(Masanori Imamura)