2011年5月25日水曜日

今夏の最大電力の低減・節電対策のご案内(アイフォーコム東京株式会社)

< 昨夏比15%削減目標が決定 >

5月13日 政府の電力需給対策本部より、今夏の電力需給対策
として東京電力管轄の全域にて消費電力を前年比15%削減
するとの目標が発表されました。先日より各企業には通達が
開始されております。

特に大口需要家については、電気事業法27条による法令によ
る規制の可能性、CSR(社会的責任)を果たすためと、
各企業では夏に向けた対策が必要となってきております。

<節電ルールづくりと運用による改善>

15%の削減には節電のポイントを押さえたルールづくりが、
必要となります。もちろんルールをつくるだけでなく、現場
のメンバー全員でルールを徹底することが重要です。
ルールを定着させることで、多額な設備へ投資に比べ費用対
効果の高い節電を実現することができます。

弊社では、節電のルールづくりや体制づくりにノウハウの
あるサービスをご紹介させいただいております。

特に遊戯施設の節電に豊富な実績があり、運用による改善だけ
で、平均10%以上のコスト削減を実現しております。

<今夏の節電を利益に!>

夏までの残り1ヶ月、節電はまだまだ可能です。
費用対効果の高い運用改善による「攻めの節電」で、
コスト削減=(イコール)利益創出を実現しましょう!

今夏の節電対策は中長期的なコスト削減にも有効です。
この機会に是非ご検討下さい。個別のご相談も承ります。

〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-29-11 
アイフォーコム横浜ビル
アイフォーコム東京株式会社
ビジネスソリューション部 環境システム課
担当 池上
TEL:045-412-3010 FAX:045-412-3002
http://www.iforcom.jp/

テンカラ師のつぶやき(2)

車両での限界点から見える滝。
あの滝壺に大岩魚が居ないはずがない。
しかし、ここは最後に釣って見よう。

まずは、あの滝の上に出て、渓流を釣り上がろう。
昨日雨が降ったので水量は多いようだが、危険水位ではなさそうだ。

この渓流エリアは昔から釣れないんだよな、僕には。
放流している訳ではないから、ネイティブしかいないはずだけど、それでも釣れないと言うことは、渓魚が居ないと言うことか。
大岩がゴロゴロしている。



この滝壺、どう見たって大岩魚が居なくてはおかしい。
この落ち込みに居ないはずはない。


山と川の境界、これも自然の産物。
この渓流エリアの最終点。
この先に二段になった滝があるけれど、そこに行くには左右の大岩のどっちかを廻っていかなくてはならないので、昔からあの滝へは行ったことがない。

単独行なので、もし滑り落ちてしまっても助けて貰えないから行かない。
遡上している時は汗を掻くけれど、休むと忽ち汗は引っ込み寒いくらいだ。体の汗を拭い、清流の美しい水で顔を洗い、口を漱ぐ。

ここで、用意してきたオニギリを頬ばり腹を満たす。
ここを二〇メートル程上ると林道に出る。昔この上の広場でキャンプしたことがあたっけ。


第二章 用語及び定義(ISO26000)その2

 今回は、「顧客」と「デューデリジェンス」の二つの用語についてとなります。しばらく用語の解説が続きますが、大切なところです。

2.3   顧客(customer)
 「資産、製品又はサービスを商業的、私的又は公的な目的で購入する、組織又は一般社会の個々のメンバー。」

   顧客は消費者よりも狭い概念で、直接にもしくは間接的に組織から製品を購入したりサービスの提供を受けたりする主体です。個人だけではなく法人も含まれますし、組織との関係も、私的な目的ばかりではなく事業目的による購入もあります。最終的に製品やサービスの提供を受ける対象も顧客ということができます。顧客も組織にとってのステークホルダーとなります。


2.4  デューデリジェンス(due diligence)
 「あるプロジェクト又は組織の活動のライフサイクル全体における、組織の決定及び活動によって起こる、実際の及び潜在的な、社会的、環境的及び経済的なマイナスの影響を回避し軽減する目的で、マイナスの影響を特定する包括的で積極的なプロセス。」

 デューデリジェンスは、「当然に払う努力」といった意味で、一般的には投資やM&A、不動産取引などに際して、その対象に対してその価値や、存在しているリスクについて事前に調査することを言います。ISO26000では、組織の決定や活動に伴って発生すると思われる、表面上に現れるものだけでなく、潜在的に存在すると思われる社会的、環境的、経済的なリスクを回避したり、緩和したりするために組織の決定や活動に伴うマイナスの影響を積極的に調査し、特定することであると言うことができます。

2011年5月24日火曜日

ミスの責任を取らせるな

6年前の4月25日に発生した福知山線脱線事故当時の報道の中で、
被害者の遺族が語った、
「こんなことで命を落とすなんて、運命じゃない。」
「社会全体がゆるんでるからこうなったんだ。」
この2つの言葉が、未だに私の耳から離れません。
そして、それ以降も、企業コンプライアンスに原因のある事件や
大事故は発生し続けています。
企業コンプライアンスに多少でも関わっている中で、いかに自分の
力が非力なのかを実感する日々でもあります。
でも、どうしてこういった事件や事故が減少しないのでしょうか?
ハインリッヒの法則というのはご存じだと思います。
1件の重大な事故に至るまでには29件の軽微な事故があり、さらに
事故にならない程度のミスが300件発生しているというものです。
なので、ヒヤッとしたり、ハッとしたりした程度の小さいミスの
うちに、しっかり同種の事故を防止する対策を講じておくことが
重要ですということで、製造業など高いレベルで安全性を確保しな
ければならない職場では、よく「ヒヤリ・ハット」などという標語
を掲げて対策に努めています。
実は、ここに落とし穴があります。日本の多くの企業では、
「ヒヤリとしたことや、ハッとしたこと」を上司に報告してしまう
と、その後で反省させられたり、場合によっては処分の対象とされ
たりします。
これでは怖くて報告しにくいので、小さなミスの多くが経営者に
報告されないままとなってしまう傾向があります。
報告されることなく発生しては消えていく小さなミスが、知らない
うちに積み重なり、大きな事故の要因を作ってしまうのです。
福知山線事故を起こした運転士も、いろいろな証言から
「手前の駅でオーバーランをしてしまったこと」の精神的な動揺が
大きかったということがわかってきました。
その背後には懲罰的な再教育システムがありました。
このようなシステムはJR西日本だけに見られた特異な体質のよう
に思われていますが、実はそうではありません。
ここまで極端ではないにしろ、ミスを「責める」というのは、恐らく
どこの会社にもあるごく一般的な風土なのではないかと思います。
事故を起こさないための秘訣、それは一つ一つのミスを確実に表に
出して、地道に対策を考えていくことしかありません。
そして、一つ一つのミスを確実に見つけ出し、再発を防止するためには、
「ミスを起こした従業員に対して個人的な責任を追及しない。」
ことが重要です。
表面化したミスに対して「おまえがたるんでいるからだ。」とか、
「気合いが入っていないからだ。」と上司が活をいれるのはとても
簡単ですが、それは危険をさらに増幅させているということなのです。

人間は必ず間違える

イージス艦衝突事故無罪判決
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110511-00000033-mai-soci
イージス艦「あたご」と漁船が衝突し、船員2名が死亡した事故
の裁判で、責任があったとされる自衛官2名の無罪判決がありました。
判決の妥当性はさておき、自衛艦のように高度に組織化されたシス
テムで発生する事故の場合、その責任が誰にあったのかが不透明に
なりやすくなります。
現場担当者がミスしやすい環境を組織全体で無意識につくり出して
しまっていたとしたら、その責任を末端の担当者に押し付けて済む
ことではありませんし、かといって事故当時の組織の長に刑事責任
があったと決めるつけることもできません。
自衛隊の元幹部は、
「あたごの事故は、人間は必ず間違えるという前提に立ち、それを
チームでどう補い合うか、という視点で現場を見直すきっかけに
なった。」と話したそうです。
この事故が起こるまで、そのような視点で現場の見直しをしていな
かったということなら、亡くなられた方にとっては大変迷惑な話です。
緊急有事に対応するプロであるはずの自衛隊がその程度だとしたら、
この国家のリスク管理に不安を覚えます。
むしろ、私が知っている役所の傾向としては、責任の所在をわざと
不明確にしているため、リスク管理の見直しができなくなっています。
それを放置してきたツケが原発事故などに影響しているのではない
でしょうか。
リスク管理は日々見直しが重要です。
なにしろ「人間は必ず間違える」のですから、見直しはいつか
完結するということは無く、永遠に疑い、見直し続けるしかない
のです。

2011年5月18日水曜日

テンカラ師のつぶやき(1)

 早戸川林道をひたすら走り、これ以上は車両通行禁止場所まで来た。
その昔は、まだまだ先まで行けたのだけれど、ある時の台風で先の林道の崖が崩れ、人も車両も通行不可能になってしまったけれど、暫くして何とか人だけは通行出来るように整備したが、それだけで今も車両は通行出来ない。
いったい行政は何をやっているんだ。

山は新緑が目映く、大きくなっている。
下界から上って来ると一段と若葉の色が新鮮に見えるし、ここに一切の騒音は存在しない。
滝壺に落ち込む瀑音と、流れ行く水音。只それだけの世界。
鶯の声さえ拾うことは出来ない。

カーラジオから流れるNHKの「ラジオビタミン」で本日のゲスト「関口知宏」が、鉄道の旅のことやら両親のことを話している。
毎日聞いている放送だけれど、これのみに耳を傾けるのは久し振りだ。

トム・ソーヤも還暦を迎え、この頃何だか今イチ元気が出ない、それが悔しくて五年振りにここへ来てみた。
ここの渓流は、あの時のままだろうか?、三年前のとてつもない集中豪雨を凌げたのだろうか。
それを見るのが楽しみだ。
もし何でもなかったら、トムもあの時の元気を取り戻せるような気がする。

三七年間勤めた警察官の職は、三年前に退き、今は若い仲間に助けられて行政書士。
正義を貫くために悪い奴らと対峙することはなく、身軽になったはずなのに、この頃何だか心の中に変な「ザラツキ」や「モヤモヤ」があって気持ちが踊らないのは何故だろう。
今日この渓流を遡上すれば、きっとスッキリするはずだ。
さー、あの時のように行って見よう。
そして、岩魚の一匹でも釣り上げられたら幸運!。


テンカラ師のつぶやき(2) へつづく。

第二章 用語及び定義(ISO26000)その1

 第二章では、ISO26000の中で用いられている27の用語の定義がなされています。これらの用語を定義することで、ISO26000の活用にあたってステークホルダーの間で用語の持つ意味について共通の認識を持つことができます。これから、何回かに分けて、用語の解説をしたいと思います。(27の用語全部ではないかもしれません)


 2.1  説明責任(accountability)
   「決定及び活動に関して、組織の統治機関、規制当局及びより広義にはそのステークホルダーに対して、責任のある対応のとれる状態」

 組織が行った決定や活動について、その内容や決定に至ったプロセスを明確にすると共に、情報を公開すると共に組織統治が有効に行われるようにすることが重要です。そういったシステムを活用しながら、組織を構成する経営者や社員は自らの責任を果たすと共に、消費者や株主といったステークホルダーに対して、組織が行った決定や活動を合理的に説明できるようにしておくことが求められています。

 2.2  消費者(consumer)
   「資産、製品又はサービスを私的な目的で購入又は使用する、一般社会の個々のメンバー」

 消費者とは、事業を行う目的ではなく私的に製品を購入したりサービスの提供を受けたりする人のことをいいます。消費者は事業者との間ではその経済的な能力や知識、商品やサービスに対する知識といった点で大きな格差が存在してきました。しかし、現在では消費者もステークホルダーとして大きな発言力を持つようになってきました。組織は消費者も組織にとって重要なステークホルダーであることを認識し、対話を続けることが重要です。

2011年5月16日月曜日

意外なところで労働基準法違反~年少者の危険有害業務の就業制限

女子高生雇い、のぞき部屋 労基法違反容疑で立件へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110516-00000101-san-soci

とのニュースがありました。

18歳未満の少女を従業員として雇い、マジックミラー越しに客の前で少女の下着姿をのぞかせたとのことですが、これが風営法にも児童福祉法にも抵触しなかったところ、労働基準法に違反していることがわかったので摘発したようです。

労働基準法62条
(危険有害業務の就業制限)
第六十二条  使用者は、満十八才に満たない者に、運転中の機械若しくは動力伝導装置の危険な部分の掃除、注油、検査若しくは修繕をさせ、運転中の機械若しくは動力伝導装置にベルト若しくはロープの取付け若しくは取りはずしをさせ、動力によるクレーンの運転をさせ、その他厚生労働省令で定める危険な業務に就かせ、又は厚生労働省令で定める重量物を取り扱う業務に就かせてはならない。
○2  使用者は、満十八才に満たない者を、毒劇薬、毒劇物その他有害な原料若しくは材料又は爆発性、発火性若しくは引火性の原料若しくは材料を取り扱う業務、著しくじんあい若しくは粉末を飛散し、若しくは有害ガス若しくは有害放射線を発散する場所又は高温若しくは高圧の場所における業務その他安全、衛生又は福祉に有害な場所における業務に就かせてはならない。
○3  前項に規定する業務の範囲は、厚生労働省令で定める。


厚生労働省令とは「年少者労働基準規則」のことで、この第8条の45番目に
「特殊の遊興的接客業における業務」というのがあります。

年少者に「特殊の遊興的接客業における業務」をさせたことで労働基準法63条に違反したとすれば、六箇月以下の懲役又は三十万円以下の罰金となります。

法律は18歳未満の年少者を特に手厚く保護していますので、年少者を使用している事業者の方は念のための上記の規則をご覧ください。

2011年5月11日水曜日

第一章 適用範囲(ISO26000)

 ISO26000が、組織の持続可能な発展について社会的責任の観点から貢献しようという意図の下に策定されたことについて書かれている部分です。法令を遵守することが組織の社会的責任の最も基礎的な部分であって、ISO26000はそれ以上に社会的責任について活動を行うにあたって、共通の理解を促進するものであるとされています。

 この中で特に重要なのが、ISO26000がマネジメントシステム規格ではなく、認証を目的としたり、契約や規制の条件としたりすることは意図されておらず、そういった目的で使用することは適切ではないとされている部分です。したがってISO26000を活用する組織は、この規格の内容を参考にしながら自主的に取り組んでいくことが求められるのです。

 また、ISO26000について公共政策の一部として利用できるとされているものの、国際貿易機関(WTO)協定の国際規格などと解釈されることも、訴訟などの主張の根拠とされることも意図されていないとされています。

 認証もなければ協定上の国際規格とも解釈されず、訴訟等の根拠にもならないのですから、一見するとISO26000は何も役に立たないもののように思えます。しかし、ISO26000は認証も自己宣言もないということから、何もしなくても全ての組織が対象となってしまうので、実際には組織はステークホルダーとの関係上これを無視することができません。場合によっては、法規制ではなくても現実的には社会の中で規範性を帯びている「ソフトロー」としての性格をもってくることも考えられるのです。

2011年5月9日月曜日

生肉食中毒事件で考えるリスク管理:あなたは命を「賭けて」信じていますか

GW中ずっとニュースの上位を独占していた生肉食中毒事件。

「安いものにはわけがある。」
一方で、「わけも無く高いものがある。」のも現実。
これは消費者にとって普遍的なテーマです。
高ければ安心ということではないが、安すぎるものには安心できない。
リスク管理は企業だけのことでなく、個々人にとっても重要なことです。

これまでのニュースでは焼肉チェーン店の食肉管理のずさんさが主なテーマになっていましたが、ここに来て、卸業者の責任が取り上げられました。
「生食でも大丈夫」だと言って販売していたらしいとの話です。

卸業者が「大丈夫」と言った。だまされた。だから焼肉店の責任は軽い。
こういう論理でお客様は納得するはずもありません。
焼肉店を信じた客は、実は「命がけ」で信じていたのに裏切られたということです。
客が命をかけて信じているのだから、焼肉店も命をかけて仕入れ先を信じなければなりません。

「信じる」という作業は「疑う」ということと表裏一体です。
「絶対に正しい」ことなら、疑う人はいませんから、信じる必要もありません。
たとえば、「太陽は東から昇る」ということを疑う人はいませんから、「私は太陽が東から昇ると信じている」とは考えません。

つまり、疑わしいからこそ信じる必要があるのであり、信じるということは「賭ける」ということでもあります。
よって、焼肉チェーンとしては、自社とお客様の命を賭けて仕入れるのだから、そのリスクに相当する注意を払って仕入れるべきでした。
もし注意を怠ったのならば、自社と客の命を軽く見ているということです。
そのことは事件発生の前後で変わることではなく、経営者がどう言い張っても、経営姿勢というものは事実として変えようが無いことです。
リスク管理の基本として、「信じることは賭けなのだ。」という認識は重要です。
賭けに負けたら代償を払うしかありません。

同じことは、今年1月に起きた都内某遊園地のジェットコースターでの死亡事故でもいえることです。
マニュアルどおりに作業しなかった従業員が悪いのだから、遊園地の責任は軽い。
ということにはなりません。当たり前ですね。

私達消費者は、ほとんど自覚が無いにしても、命を賭けて焼肉店や遊園地を信じているということです。
こういう「賭け」を日々意識して行うことがリスク管理なのです。
決して、危険を回避することばかりがリスク管理ではなく、覚悟して「賭ける」ことが含まれています。

今回の報道のおかげで、私自身のリスク管理も甘かったことに気がつきました。
やっぱり生肉はあぶないのですね。
生肉は命にかかわるリスクポイントだった、という点が意外でした。
だから、今後焼肉店でユッケを食べる際には「命を賭けて」店を「信じる」ことにします。

KH

2011年5月6日金曜日

スマートグリッドと孫正義氏

ソフトバンクの孫正義社長が、自由報道協会で原子力発電について
話をしている動画を見ました。とても真面目に原子力発電から再生可能
エネルギーへのシフトを考えていることが伝わってきました。
10億円の私財を投じて、「自然エネルギー財団」を設立するという
構想もあるとのことで、その行動力にも驚きます。
しかし、そこはやはり日本でも屈指の実業家だけあって、目の付け所が
違うなと感心しました。自然エネルギーを利用した小規模発電による
電力を本格的に電力供給網に組み込むためには、地域ごとに効率的な
エネルギー配分の調整を行う必要があります。これをスマートグリッド
といいます。
スマートグリッドには、電力消費を常に把握するためのスマート
メーターやそれらの情報を双方向に通信するための通信網が整備されて
いることが不可欠です。孫社長は動画の中で「私は電力については素人で」
という発言をされていましたが、これはまさにソフトバンクの本業その
ものですから、このことに気付いていないはずはありません。更には、
ソフトバンクがNTTとの攻防を繰り広げている超高速ブロードバンド
構想である「光の道」でも先手を打てるかもしれません。
そうしてみると、したたかな事業戦略も見え隠れしてはいますが、
再生可能エネルギーの活用という点では、実行力も影響力もある孫社長
には構想の実現に向けてがんばってほしいと思います。

神奈川県の新知事

先日行われた神奈川県知事選挙では、元ニュースキャスターの
黒岩祐治氏が当選しました。選挙前から、太陽光発電を神奈川で
一気に普及させたいとの抱負を語っていましたから、今後色々な
形でそれが具体化していくのだろうと思います。
 これまでは大規模な発電所で発電した電力を送電網で送電して
ユーザーに供給してきました。これを県内の200万箇所に設置
する小規模な太陽光発電を活用して一定の電力を確保すると
いうものです。
 太陽光による発電には、設置コストもさることながら単位面積
あたりの発電効率や日照量の変化による発電量の変化などの
問題点があるのも事実ですし、スマートグリッドを活用した
新たな電力網を整備しなければ、せっかくの太陽光発電を生かし
きることができません。
 逆に言えば、法整備の必要性もありますが、スマートグリッドを
整備することができれば、小規模水力などの再生可能エネルギーの
活用も視野に入ってきます。
 かなり冒険的な試みのようにも見えますが、新知事のこれからの
手腕に注目したいと思います。

2011年5月3日火曜日

荒井さんのテンカラ釣りとの出会い その4~テンカラ釣り雑考

◎雑考
 これから話すことは、最近テンカラ釣りを始めた人がよく初心者に言うことの批評である。
まず、ラインについて。
      ラインは川に応じて何種類か必要。
            大川用    六~七㍍
            一般河川用  三㍍
            ボサ川用   一,五~二㍍
            管理釣り場用 四~四,五㍍

     これは、テンカラ釣りの矜恃に外れるものだ。

     これでは渓魚を釣りきることではないか。
  先に言ったように一日一匹か二匹をいただく釣りに、こんなに沢山のラインは必要ない。
     自分が用意したもので、釣れない場所ならそのままやり過ごせばいい。
     一匹釣らしてもらったことに感謝出来ない奴にテンカラ釣りをする資格はないと僕は言い切る。

◎竿の振り方について、
      ・時計の一時から一一時の間で振る
      ・金槌で釘を打つ要領
      ・脇に本を挟んだ気持ち(落としてはいけない)

   これが間違いとは言わないが、これを基本にして自分流を身につければ
      ば良いと思う。
      ただ、ラインを引く力に七分、振り出す力に三分と体で覚えてほしい。
      竿の操作には、
              縦振り、横振り、逆振り
      とあり、渓相によってそれぞれの振り方を駆使しなくてはならないのでラインを引っかけることを恐れないで、現場で習得するのがいい。

◎攻略法について
     渓流には
          荒瀬、瀬、カタ、タルミ、エグレ、ブッツケ、落ち込み
     と幾つかの名称があるようで、その場所による攻め方をあれこれ言ってるようだけれど、どんな場所であれ、自身が毛鉤を思い通りに落とし、流せばいいこと。
      そして、毛鉤は沈ませない、沈みそうになったら竿で操作する
       一㍍以上は流さない、三つ数えて上げる
      なんて言うようだけれど、これに捕らわれることはない。
      毛鉤は沈ませたっていいし、二㍍流したっていいさ。
      ただ、夏場は着水と同時に食いつくことが多いので、油断だけはしないこと(集中力を保つ)
      僕の経験だけれど、毛鉤が着水する前に岩魚が身を乗り出して毛鉤に食いついた事もあった(これは中々鉤掛かりしないな)
      そして毛鉤を沈ませる時は、毛鉤が視認出来る深さを限度とする。

◎最後に
   色々言ってはみたが、要はテンカラ釣りを自分流で楽しめばいいことで、沢山の事を経験すれば、自ずと自分流が構築出来ると思う。
 そして、渓魚を釣ることではなく、その場所に行けたことと、源流の美味しい水を飲めたことに感謝出来れば、君はもう渓流の達人です。
 それでは、グッドラック。

この前を読む


 続編 テンカラ師のつぶやき へ続く