2009年4月21日火曜日

日立冷蔵庫で排除命令

日立ブランドの冷蔵庫が、景品表示法に違反する「優良誤認」表示をしたとして公正取引委員会から排除命令を受けたというニュースです。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090420/crm0904201630020-n1.htm

しかも、対象となった製品には、経済産業省が主催する「省エネ大賞」の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞していたものがあり、命令を受けた日立アプライアンス株式会社は賞を返上したとのことです。


◎不当景品類及び不当表示防止法

第四条  事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号に掲げる表示をしてはならない。

一  商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と競争関係にある他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示すことにより、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがあると認められる表示
以上
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事実よりも優良な製品であると示すことによって不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害するおそれがある表示を行ったということです。

これが発覚した経緯は不明ですが、内部告発でもあったのでしょうか。それともライバル会社からの通報でしょうか。

このような虚偽は一見してはわかりにくいことですが、疑って調べられてしまえばわかることです。

まさか最初からだますつもりで仕組んだこととは思えませんので、たぶんいろいろな現場の事情が複雑に重なり合ってこうなってしまったのではないでしょうか。

なお、公取から命令された措置の内容ですが、
①一般消費者に対し、実際よりも優良である旨を公示すること
②再発防止策を講じて、役員及び従業員に周知徹底すること
③今後同様の表示を行わないこと
となっています。

日立コンプライアンス株式会社のウェブサイトでは、「ニュースリリース」として「景品表示法に基づく排除命令について」というページを置いています。その中で、

「今回、当該カタログ及びウェブサイト、新聞広告、ポスターの表示により、お客様に誤解を与えましたことは、大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。これら表示については、早急に訂正、改善を図ってまいります。」

とありました。以下当該URL

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/04/0420b.html

ところで、親会社と思われる日立製作所のWEBサイトではどのように扱っているのかと思って見てみました。

http://kadenfan.hitachi.co.jp/rei/lineup/r-y6000/index.html

製品の広告は出ていまして、もちろん誤認表示にあたる部分は見当たりませんが、<実際よりも優良である旨の公示>に関する表現は見当たりません。(実はどこかにあるのかな・・・)

日立製作所は公取から命令を受けていませんからね。。。