2009年3月30日月曜日

著作権法違反のため書籍回収

岩波書店が発行する岩波科学ライブラリー「キリンが笑う動物園」の一部に、大阪芸術大教授の論文が引用されており、出展の明記などに不適切な点があったため著作権を侵害する部分があることが分かった。ということで書籍を回収することとなった。

というニュースです。
岩波科学ライブラリーを著作権侵害で回収

引用をする際には、引用元の著者が不当な目にあわないよう配慮する必要がありますが、出版社側から考えると、事実のみをもとに文章表現を再構築する方法と、文章を適切な引用によってそのまま表現する方法とが思い浮かびます。

見方によってはいずれも「パクリ」的な行為にはなってしまいますが、最先端の学術情報を取り扱う場合には避けて通れない部分ではあり、もしその専門家の方の協力を得られない場合にはいろいろな支障がでてくるのかもしれません。

いつでも引用は難しい問題ですが、著作物性の問題も含まれているのかもしれません。

単なる油断が原因なのか、それとも避けがたい事情があったのかわかりませんけれど。